女神橋

女神橋は、神奈川県横浜市のみなとみらい一丁目と中区新港二丁目を繋ぐ、歩行者専用の橋です。この橋は、みなとみらい地区の横浜国際平和会議場（パシフィコ横浜）付近と、カップヌードルミュージアムパークの間の海沿いに架けられています。

概要

女神橋は、大岡川の最も下流に位置する橋で、以前は臨港幹線道路の国際橋がその役割を担っていました。この橋の完成により、臨港パーク方面と横浜ハンマーヘッド・横浜赤レンガ倉庫方面への歩行者動線がスムーズに繋がり、地域間のアクセスが向上しました。建設にかかった総工費は4億円で、国費と市債からそれぞれ1億7500万円、横浜市の一般財源から5000万円が投じられました。ただし、この金額には後述する追加工事費は含まれていません。

かさ上げ追加工事

2020年3月、女神橋の建設後に、横浜港運河パークを拠点とする観光船が、潮位によっては橋の下を航行できないことが判明しました。これは、女神橋の設計時に、国際橋の桁下高が正確に計測されなかったことが原因でした。国際橋の桁下高は実際には4.2mでしたが、女神橋は3.5mで発注されていました。このため、横浜市港湾局は橋桁を60cmジャッキアップして、国際橋と同等の4.2mの桁下高を確保する追加工事を行うことを決定しました。この追加工事には約7千万円の費用が掛かりました。

当初、女神橋は2020年7月末に開通する予定でしたが、この追加工事により大幅に遅れました。工事は2020年10月に再開され、階段部分のみ2020年12月28日に先行開通しました。その後、スロープ部分の造り直しも行われ、2021年3月31日に全面開通となりました。

橋梁名

建設時の仮称は「みなとみらい歩行者デッキ」でしたが、一般公募により「女神橋」という名称が選ばれました。この名称は、隣接するヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル上部に設置されているブロンズの女神像「みちびき」に由来します。この女神像は国際平和のシンボルであり、女神橋の名称には、横浜の発展と、そこに集う人々の幸福、そして世界平和への願いが込められています。

まとめ

女神橋は、横浜の美しい景観と、その背後にある深い意味を持つ、人々の思いが込められた橋です。その建設過程には困難もありましたが、それらを乗り越え、地域間の繋がりを強化する重要な役割を担っています。

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