妙蓮寺 (品川区)

妙蓮寺は、東京都品川区南品川に位置する、顕本法華宗系の単立寺院です。長禄元年（1457年）に日遵上人によって開山されました。その後、二世の日存上人は妙満寺の14世となり、三世の日泰上人も妙満寺の16世となるなど、日什門流において重要な役割を果たした高僧を輩出しています。

歴史

妙蓮寺は、室町時代に日遵上人によって開かれました。二世の日存上人、三世の日泰上人は、それぞれ妙満寺の住職を務め、寺門の発展に尽力しました。江戸時代には、地域の人々の信仰を集め、寺子屋も開かれ、地域社会に貢献しました。

墓所

妙蓮寺には、著名人の墓所がいくつかあります。

薄雲太夫: 仙台藩主伊達綱宗の側室であった遊女。その美貌と悲しい運命から、多くの人々に語り継がれています。
高木正年: 明治時代の政治家。緑内障で失明後も衆議院議員として活躍しました。
丸橋忠弥の首塚: 慶安の変の首謀者の一人。当時は罪人の手厚い埋葬が禁じられていたため、妙蓮寺に首が転がっていたという名目で葬られたと伝えられています。
薄田研二: 昭和を代表する俳優の一人。

境内

境内には、本堂、庫裏、鐘楼などがあります。本堂には、本尊である釈迦如来像が安置されています。また、境内には、四季折々の花が咲き、訪れる人々の心を和ませています。

アクセス

京浜急行本線 新馬場駅より徒歩2分。

参考文献

平野栄次 著『品川区史跡散歩 (東京史跡ガイド9)』学生社、1993年
* 「品川宿 南品川宿上 妙蓮寺」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ53荏原郡ノ15、内務省地理局、1884年6月。

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