妙薬寺

妙薬寺について

妙薬寺（みょうやくじ）は、徳島県板野町にある高野山真言宗に属する歴史的な寺院です。この寺は、砥川山という山号を持ち、本尊には薬師如来が祀られています。妙薬寺は、阿波西国三十三観音霊場の22番札所であり、また阿波北嶺薬師霊場の10番札所としても知られています。

歴史的な背景

この寺の開基は天平年間、つまり729年から749年の間に行基によって行われたとされています。行基は奈良時代の著名な僧侶で、多くの寺院や橋を建立したことで知られています。妙薬寺もその一環として創設され、地域の信仰の中心となりました。

しかし、歴史は常に平穏とは限りません。天正年間（1573年-1593年）、長宗我部元親の軍勢による兵火が襲い、本堂を残して寺のほとんどが焼失してしまいました。この火災からの復興は容易ではなく、1596年（文禄5年）、光善と当時の住職であった宥勝の力によって、再び寺が再興されることになります。

しかし、妙薬寺は運命に翻弄され続けます。昭和4年には新たな火災に見舞われ、ほとんどの建物が再度焼失してしまいました。この度の火災の後、薬師堂と庫裡は比較的早い段階で再建され、現在に至ります。こうした歴史的出来事を経て、妙薬寺は今もなお多くの人々に愛され続けています。

アクセス

妙薬寺に訪れる際の交通アクセスは非常に便利です。最寄りの駅であるJR高徳線の阿波川端駅からは徒歩でおよそ10分の距離に位置しています。また、高松自動車道の「板野インターチェンジ」からは車で約5分という近さも利点です。

まとめ

妙薬寺は、徳島という地域の中で歴史と信仰が交差する場所です。長い歴史を有し、多くの試練を乗り越えてきたこの寺は、今でも訪れる人々に安らぎを提供しています。観光客や信者たちにとって、心の拠り所となる存在です。神聖な雰囲気の中で、ぜひ妙薬寺の魅力を感じ取ってみてはいかがでしょうか。

もう一度検索