姫路公園

姫路公園：歴史と自然が調和する市民の憩いの場

姫路公園は、兵庫県姫路市に位置する広大な都市公園です。その起源は、姫路城の中曲輪に相当する特別史跡内にあり、日本の歴史公園100選にも選ばれています。かつては武家屋敷や軍事施設が置かれていましたが、戦後の復興と都市計画を経て、市民や観光客が楽しめる総合公園へと生まれ変わりました。

歴史

明治維新後、姫路城の中曲輪には大日本帝国陸軍の施設が建設されました。しかし、1912年（大正元年）に天守などの城郭建造物と軍用地以外の土地が姫路市に無償貸与され、姫山公園として一般公開されました。第二次世界大戦中の姫路空襲では、軍施設や市街地が大きな被害を受けましたが、姫路城は奇跡的に焼失を免れました。

1976年（昭和51年）から姫路公園整備計画が始まり、戦後の復興と都市計画に基づき、公園内の施設が整備されてきました。

公園の構成

公園内には、様々な施設が点在しています。

大手前公園：姫路城の南に位置し、かつての練兵場跡地です。
家老屋敷跡公園：同じく城南部に位置し、江戸時代の家老屋敷を再現したエリアです。飲食店やお土産店がある「家老屋敷館」が人気です。シャッターには、歴史的な絵巻が描かれています。
東御屋敷跡公園：城の東部には芝生が広がる公園があり、ピクニックなどに最適です。
城見台公園：城東部に位置し、姫路城天守を一望できる絶景スポット「城見台」が設置されています。この展望台はコンクリート製で、黄竜石を使った石段が特徴的です。頂上には鯱のレプリカが設置されており、姫路城十景にも選ばれています。
シロトピア記念公園：城北部に位置し、姫路市制100周年を記念した公園です。芝生公園や野外ステージ、休憩所などがあります。

これらの公園施設の他に、姫路城、三の丸広場、千姫ぼたん園、中堀など、歴史的な旧跡も数多く残されています。また、好古園、日本城郭研究センター、兵庫県立歴史博物館、姫路市立美術館、姫路市立動物園といった文化施設も公園内に併設されています。

イベント

姫路公園では、年間を通じて様々なイベントが開催されています。

1月: 姫路城下町マラソン大会
2月: 姫路城駅伝大会
4月: 姫路城観桜会
6月: ゆかたまつり
8月: お城まつり
9月: 姫路城観月会、ひめじ環境フェスティバル
10月: 姫路大道芸ワールドフェスティバル
* 11月: 姫路城物語、ひめじ手づくりてんこもり市

過去には、国防と資源大博覧会、姫路大博覧会、姫路百祭シロトピア、全国菓子大博覧会、B-1グランプリ、姫路城応援フェスティバルなど、様々なイベントが開催されました。

周辺施設

公園周辺には、播磨国総社、男山八幡宮、長壁神社、景福寺、亀山本徳寺といった神社仏閣、姫路東消防署、姫路医療センター、姫路郵便局などの公共施設、姫路市市民会館、姫路文学館、イーグレひめじ、ヤマトヤシキ、姫路フォーラスなどの文化・商業施設、そして、兵庫県立姫路東高等学校、淳心学院、賢明女子学院、兵庫県立姫路聴覚特別支援学校などの学校施設があります。交通アクセスは、JR姫路駅・山陽姫路駅から徒歩10分と非常に便利です。

まとめ

姫路公園は、歴史と文化、自然が調和した魅力的な場所です。市民の憩いの場として、また観光客にとっても外せないスポットとして、多くの人々に利用されています。姫路城を訪れる際には、ぜひこの公園にも足を運んでみてください。

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