嬉野温泉

佐賀県を代表する美肌の湯、嬉野温泉

佐賀県嬉野市にある嬉野温泉は、古くからその美肌効果で知られる名湯です。武雄温泉と並び、佐賀県を代表する温泉地として親しまれています。「日本三大美肌の湯」の一つに数えられ、その名は全国に知られています。

泉質と効能

嬉野温泉の泉質は、ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉です。特に、重曹成分が豊富で、入浴後には肌が驚くほどつるつるになるのが特徴です。この泉質は、藤田聡氏によって「日本三大美肌の湯」の一つに選ばれており、その効果は折り紙付きです。

温泉街の魅力

嬉野温泉の中心部には、大小約50軒もの旅館が軒を連ねる、九州屈指の温泉街が広がっています。塩田川（嬉野川）沿いに立ち並ぶ旅館の中には、昭和天皇が宿泊された由緒ある「和多屋別荘」や、創業から約200年近い歴史を持つ「旅館大村屋」など、それぞれに趣のある宿があります。

温泉街の中心部には、無料で利用できる「シーボルトの足湯」があり、気軽に温泉を楽しむことができます。また、大正時代に建てられた公衆浴場「シーボルトの湯」は、その歴史的な外観を残しつつ、地元の人々や観光客に親しまれています。

名物「温泉湯豆腐」

嬉野温泉は、飲用にも適した泉質であり、その温泉水を使った「温泉湯豆腐」は、この地を代表する名物料理です。温泉で炊かれた豆腐は、とろけるような食感と独特の風味が楽しめます。

歴史と文化

嬉野温泉の歴史は古く、奈良時代に編纂された『肥前国風土記』にもその存在が記されています。神功皇后が温泉を発見したという伝説や、地名の由来には諸説ありますが、いずれもこの地が古くから人々に愛されてきたことを物語っています。

江戸時代には、長崎街道の宿場町として栄え、多くの旅人がこの温泉地を訪れました。当時の様子は、『和漢三才図会』や『江戸紀行』にも記録されており、歓楽温泉としても賑わっていたことが伺えます。

戦後は、「西の別府」と称されるほどの歓楽温泉として名を馳せましたが、現在では落ち着いた雰囲気の温泉地として、多くの人々を癒しています。また、嬉野では古くからお茶の栽培も盛んであり、温泉とお茶の両方を楽しめるのも魅力の一つです。

アクセス

嬉野温泉へのアクセスは、鉄道、高速バス、空港乗合タクシー、自家用車など、様々な手段があります。

鉄道:
西九州新幹線嬉野温泉駅からJR九州バスで約13分
佐世保線武雄温泉駅からJR九州バスで約30分
佐世保線佐世保駅から西肥バスで約1時間
長崎本線肥前鹿島駅から祐徳バスで約30分
大村線彼杵駅からJR九州バスで約25分
高速バス:
九州急行バス「九州号」利用
福岡市から約2時間、長崎市から約1時間
空港乗合タクシー:
佐賀空港から約1時間
自家用車:
* 長崎自動車道嬉野インターチェンジから約5分

まとめ

嬉野温泉は、美肌効果の高い泉質、歴史的な温泉街、そして名物の温泉湯豆腐など、多くの魅力を持つ温泉地です。佐賀県を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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