孔雀王 (ファミリーコンピュータ)

孔雀王（ファミリーコンピュータ版）

『孔雀王』は、1988年にポニーキャニオンから発売されたファミリーコンピュータ用アドベンチャーゲームです。荻野真による同名漫画を原作とし、OVA『孔雀王 鬼還祭』を基盤としたストーリーが展開されます。プレイヤーは主人公である退魔師・孔雀を操作し、岩戸神族との戦いを繰り広げ、最終的には闇の大君を倒すことを目指します。

ゲームシステム

本作はオーソドックスなコマンド選択式アドベンチャーゲームですが、ロールプレイングゲームのような戦闘パートが組み込まれている点が特徴です。全8章からなるシナリオを進めていく中で、敵とのエンカウントが発生し、コマンドを選択して戦闘を行います。戦闘に勝利することでストーリーが進行します。

バトルシステム

戦闘では、「攻撃」「逃げる」「術」「道具」のコマンドを選択し、ターン制で敵と戦います。特に「術」は、孔雀が持つ様々な能力を発揮するための重要な要素です。ただし、攻撃時のダメージ算定にムラがあり、体力の回復が困難なゲームシステムであるため、難易度は高めです。

戦闘に敗北した場合、基本的にゲームオーバーにはなりませんが、特定の場面では間違った行動を取るとバッドエンディングを迎えることになります。

孔雀の能力

孔雀には、「体力」「気力」「攻撃力」「防御力」のステータスが存在します。

体力: HPに相当し、敵の攻撃に耐える値です。体力がゼロになると死亡し、特定の場所に戻されます。体力の回復は限られた場所でのみ可能です。
気力: MPに相当し、「術」を使用するための値です。敵を倒すことで蓄積できます。
攻撃力: 敵にダメージを与える際の基本値です。特定の条件で上昇します。
防御力: 敵から受けるダメージを軽減する際の基本値です。攻撃力と同様に特定の条件で上昇します。

術の種類

孔雀は様々な「術」を使いこなします。術は戦闘で使用することが多いですが、アドベンチャーパートでも使用できるものがあります。以下に代表的な術を紹介します。

早九字: 敵に少しダメージを与えます。
インドラ: 雷神インドラを呼び、雷を落とします。
不動: 不動明王を呼び、炎を放ちます。
観音: 観音様を呼び、敵を成仏させます。
摩利支天: 摩利支天を呼び、一時的に攻撃力を上げます。
歓喜天: 歓喜天を呼び、ゲーム再開用のパスワードを聞けます。
四天王: 四天王を呼び出し、4回連続で攻撃します。

登場キャラクター

裏高野

孔雀: 主人公の退魔師。
慈空阿闍梨: 孔雀の師匠。
宮毘羅: 裏高野の精鋭「十二神将」のリーダー。

岩戸神族

いわとしんぺい
いわとぞくかんぶ
わかひこ
あさかひめ: 岩戸神族の女性幹部。
しまずひこ: 岩戸神族の幹部。
うつほひこ: 岩戸神族の幹部。
だいこく: 岩戸神族の長。
おおくにぬし

黄泉の国

豊受気媛
天邪鬼
黄泉神
八雷神
黄泉醜女
伊耶那美神

魔族

グール
バジリスク
アスモデイ
サルガタナス
ベルゼバブ
アスタロト
アガリアレプト
ベール
サタナキア
闇の大君: 魔族の首領であり、本作のラストボス。

その他

王仁丸: 孔雀の仲間の呪禁道士。
阿修羅: 原作におけるヒロイン。
* 八岐大蛇: 鹿島神社の要石に封印されている。

音楽

本作のメインテーマは、THE ALFEE|THE_ALFEEの高見沢俊彦が作詞・作曲した「レプリカント スキャンダル」です。

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