宇品三丁目停留場

宇品三丁目停留場の詳細

宇品三丁目停留場（うじなさんちょうめていりゅうじょう）は、広島市南区宇品神田二丁目および三丁目に位置する広島電鉄宇品線の路面電車の停留場です。駅番号はU13で、周辺の住民や利用者にとって重要な交通の要所となっています。

歴史

この停留場は、1935年（昭和10年）に宇品線が御幸橋東詰から宇品までの新線に移設された際に設けられました。当初の名称は十丁目停留場（じっちょうめていりゅうじょう）と呼ばれていましたが、当停留場は1945年（昭和20年）の原爆投下の影響を受け、その後徐々に運行を再開しました。特に、宇品線の一部区間は原爆投下後の8月18日に運行を再開し、地域の復興に寄与しました。

戦後の1960年（昭和35年）、停留場名が宇品十丁目停留場に改称され、さらに1968年（昭和43年）には宇品町での町名変更を受け、現在の宇品三丁目停留場と改名されました。

年表

• - 1935年（昭和10年）12月27日：御幸橋東詰 - 宇品間で新線が開業し、同時に十丁目停留場としてスタート。
• - 1960年（昭和35年）3月30日：宇品十丁目停留場に名称変更。
• - 1968年（昭和43年）9月1日：宇品三丁目停留場に改称。

停留場の構造

宇品線は、ほとんどの区間で道路上に敷設される併用軌道形式を採用しています。当停留場にも道路上にホームがあり、2面の低床式ホームが南北方向に伸びる2本の線路を挟んで配置されています。ただし、両ホームの位置が斜向かいになっているため、北側のホームが広島港方面、南側のホームが広島駅・紙屋町方面行きとなります。この上りホームは長さが短く、連接車両の運行時には後方のドアが締切となる場合があります。

なお、宇品通りは幅員が狭く、かつての停留場は島状の安全地帯がなかったため、乗り場が道路と同一平面である平面停留場でした。しかし、1988年に当停留場で起きたひき逃げ事故を受け、1990年には安全地帯が整備されました。

運行系統

宇品三丁目停留場には広島電鉄の運行系統が多く乗り入れており、1号線、5号線、7号線、0号線が利用可能です。これにより、地域住民の日常的な移動が支えられています。

停留場周辺の環境

周辺は古くからの住宅街が広がっており、多くの商店が立ち並んでいます。その一方で、新たに商業施設やマンションの建設も進行中です。停留場名は「宇品三丁目」となっていますが、実際の所在地は「宇品神田三丁目」であり、名称に食い違いがあることが興味深い点です。

周辺施設には以下のようなものがあります：

• - イオン宇品ショッピングセンター
• - MEGAドン・キホーテ 宇品店
• - コジマNEW宇品店
• - ベイシティ宇品
• - 広島市立宇品中学校
• - 広島宇品神田郵便局
• - 宇品東保育園
• - 広島南税務署

隣接する停留場

• - 宇品二丁目停留場 (U12) ー 宇品三丁目停留場 (U13) ー 宇品四丁目停留場 (U14)

このように、宇品三丁目停留場は広島市内の重要な交通機関の一つであり、地域の歴史、開発、日常生活との結びつきを持つ停留場です。

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