宇部岬駅

宇部岬駅の概要

宇部岬駅（うべみさきえき）は、日本の山口県宇部市松山町五丁目にある、西日本旅客鉄道（JR西日本）が運営する宇部線の駅です。この駅は、山口県最南端および中国地方最南端に位置しており、地域の交通の要所としての役割を果たしています。

歴史

宇部岬駅は、1923年8月1日に宇部鉄道の床波駅から宇部新川駅の間が延伸される形で開業しました。その後、1943年には国有化され、宇部東線の一部となりました。1948年に宇部東線が宇部線に改称されたことにより、駅名もその所属にあたるようになりました。

1964年には、宇部サイコン専用線が開通し、1969年からは貨物輸送が開始されました。しかし、1985年には荷物の取り扱いが廃止され、1987年に国鉄の分割民営化が行われた際、旅客業務はJR西日本が、貨物業務はJR貨物に引き継がれました。その後、2009年にはセントラル硝子向けの貨物列車の運行が終了し、2012年には簡易委託が解除されたことで無人化されました。最後に、2014年にはJR貨物の駅が廃止され、貨物の取り扱いも終了しました。

駅の構造

この駅は、相対式ホームが2面2線ある地上駅で、交換設備も備えています。駅舎は下りホーム側にあるため、上りホームへは跨線橋を利用してアクセスします。なお、宇部駅・宇部新川駅との間に区間列車が設定されており、これらの列車は上りホームで折り返し運行されています。現在、宇部岬駅は無人駅として運営されており、自動券売機が設置されています。

利用状況

現時点での宇部岬駅の利用者数については、1日当たりの平均乗車人員が記録されていますが、具体的な数値については定期的に変動があるため、各年度の統計情報を参照することが推奨されます。

貨物取扱・専用線

かつて宇部岬駅には、JR貨物による貨物駅が存在し、専用線を介して様々な貨物が取り扱われていました。特に、駅西側に位置するセントラル硝子宇部工場を結ぶ約1キロメートルの専用線があり、石灰石の輸送が行われていました。また、旧・宇部サイコン宇部工場に向けた専用線も存在していましたが、1987年に廃止されています。これにより、かつての活気は直接的に影響を受け、駅周辺の様子も変わりました。

駅周辺の現状

炭鉱の閉山後、宇部岬駅周辺は長らく閑散としていましたが、1999年にフジグラン宇部がオープンしたことがきっかけとなり、近年では商業施設が多数開業しています。このような変化により、駅周辺は活気を取り戻し、観光や商業にとって便利な拠点となっています。

隣接駅

宇部岬駅の隣には、JR宇部線の草江駅と東新川駅がそれぞれ存在します。これらの駅とのアクセスも良好で、地域の移動においての重要な接点となっています。

総じて、宇部岬駅は歴史とともに進化を遂げ、地域の発展に寄与している重要な交通機関です。

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