宇部市交通局

宇部市交通局

宇部市交通局（うべしこうつうきょく）は、山口県宇部市を中心にバスを運行している地方公営企業であり、市営バスとして地域の移動手段を支えています。以下では、宇部市交通局の歴史、運行路線、及び廃止代替バスの概要について掘り下げていきます。

歴史

初期の設立と発展

1944年12月、宇部市は宇部鉄道から路線バス事業を取得し、1945年1月には宇部市運輸事業部としてバスの運行を開始しました。その後、1946年に中央町に本局を移し、1952年には地方公営企業法施行に伴い宇部市運輸局に改称しました。1954年には常藤町に本局を移転し、1963年には現在の宇部市交通局に改称されました。

近年の進展

1975年には山陽新幹線開業に伴い特急便の運行を開始。1993年には本局を善和に移転後、2006年には他の交通機関との共通時刻表を作成しました。2010年には、山口県初のハイブリッドバスを導入し、新山口駅との間で運行を開始。2011年には、新型低床式小型バスを導入し、公共交通サービスの向上が図られました。

2017年10月には路線再編を実施し、主要幹線を設定。現在は23路線94系統にわたるバスが運行されています。2022年3月には交通系ICカード乗車券（ICOCA）が導入され、利用の利便性が向上しました。

営業所とターミナル

宇部市交通局の本局は善和に位置し、新川営業所も市内に存在します。新川営業所では、乗車券や定期券の販売が行われ、平日と土日の両方で窓口が開いています。かつて存在した営業所は、常藤案内所と小野田営業所であり、現在は駐車スペースが残っています。

主なバスターミナルには、宇部新川駅、宇部中央、山口宇部空港、新山口駅があり、これらの拠点を中心に広範な路線網が展開されています。

路線の特徴

2013年からは、全便に路線番号が導入され、便ごとに異なる番号が付与されています。特急便と急行便は、宇部新川駅と新山口駅を結ぶ重要な役割を担っており、特急便には「白鳥号」や「空港特急」という愛称があります。

主要路線の一部

• - 急行便: 宇部新川駅 - 宇部中央 - 松山町二丁目 - 山口宇部空港
• - 特急便: 宇部新川駅 - 宇部中央 - 常盤町一丁目 - ときわ公園入口 - 新山口駅

新山口線や山口宇部空港線には特急や急行という表記が活かされた便があり、地域住民の便利な移動手段となっています。また、循環線や臨時便も設定されており、市街地を効果的にカバーしています。

廃止代替バスの運営

宇部市では、宇部市総務課が主催する代替バス（宇部市生活交通バス）も運行しています。特に小野地区では交通を補完するため、多くの住民に利用されています。このバスは山口市内にある一部路線と重複しており、異なる運行形態が特徴です。以前は自家用有償旅客運送の形式で運営されていましたが、現在は宇部市交通局に委託され、オリジナルの外観が施された車両が使用されています。

このように宇部市交通局は、地域に密着した公共交通機関として、バス利用者に便利なサービスを提供し続けています。今後も、さらなる利便性向上やサービス向上に向けた取り組みが期待されます。

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