宇野秀次郎

宇野秀次郎：地方から国政へ、北海道の発展に貢献した政治家

宇野秀次郎（うの ひでじろう）は、1893年3月28日に生まれ、1969年5月29日に没した日本の政治家です。彼は衆議院議員を1期務め、北海道の発展に大きく貢献しました。

生い立ちと初期の経歴

宇野秀次郎は北海道出身であり、上智大学で学びました。学業を終えた後、彼は地方政治の世界に入り、北海道議会議員として活躍しました。また、札幌市農業会長や札幌市消防団長といった要職も歴任し、地域社会への貢献を続けました。

国政への進出と活動

1949年、宇野秀次郎は第24回衆議院議員総選挙に北海道1区から民主自由党公認で立候補し、見事当選を果たしました。これにより、彼は国政の舞台へと進出し、衆議院議員として1期を務めることになります。この間、自由党の幹事としても活動し、党の運営に貢献しました。

しかし、1952年の第25回衆議院議員総選挙では惜しくも落選。その後も、1953年の第26回衆議院議員総選挙（分党派自由党）、1955年の第27回衆議院議員総選挙（日本民主党）と、再選を目指しましたが、いずれも叶いませんでした。

多岐にわたる社会貢献

国政での活動期間は短かったものの、宇野秀次郎はそれ以外にも多岐にわたる分野で活躍しました。石狩蔬菜出荷組合長、札幌蔬菜果実荷受組合長、北海道種苗生産業会長、札幌畜産加工各（株）取締役社長、北海道人事委員会委員、北海道農産肥料商業協同組合理事長、北海道人事委員、北海道甜菜業振興会副会長、北海道特産農事（株）社長など、数多くの役職を歴任し、北海道の農業、経済、社会の発展に尽力しました。

これらの活動を通じて、彼は地域社会のニーズに応え、北海道の発展に大きく貢献しました。特に、農業分野においては、生産者の支援や品質向上に力を注ぎ、北海道の農業の発展に貢献しました。また、経済分野においては、企業の経営者として、雇用創出や地域経済の活性化に貢献しました。

死去と追贈

1969年5月29日、宇野秀次郎は76歳で生涯を閉じました。彼の死後、その功績を讃えられ、勲三等瑞宝章が追贈されるとともに、正八位から正五位に叙されました。これは、彼が長年にわたり地域社会と国家に貢献してきたことに対する、国からの感謝の表れと言えるでしょう。

まとめ

宇野秀次郎は、北海道の地方政治から国政へと進出し、農業や経済の発展に尽力した政治家です。衆議院議員としての活動期間は短かったものの、その間に自由党の幹事として党の運営に貢献し、また、数多くの役職を歴任することで、北海道の発展に大きく貢献しました。彼の生涯は、地域社会への貢献と国家への奉仕という、二つの側面を持つものでした。彼の功績は、今もなお、北海道の人々に語り継がれています。

参考文献

『大衆人事録 第19版 東日本篇』帝国秘密探偵社、1957年。
衆議院・参議院『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
* 『朝日選挙大観』朝日新聞社、1997年。

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