守山自衛隊前駅

守山自衛隊前駅の概要

守山自衛隊前駅は、愛知県名古屋市守山区廿軒家に位置する名古屋鉄道（名鉄）瀬戸線の駅です。駅の番号はST08で、名前の由来は近隣にある陸上自衛隊守山駐屯地から来ています。近年の利用者数は安定しており、地域の交通の要所として機能しています。

歴史的背景

この駅は1905年に瀬戸自動鉄道（後の瀬戸電気鉄道）の聯隊前駅として開業しました。第二次世界大戦直前には、軍事施設の位置を隠すために「二十軒家駅」と改名され、その後、守山町の町制施行に伴い「守山町駅」、続いて「守山市駅」と名称が変更されました。1966年の名古屋市と守山市の合併に伴い現在の「守山自衛隊前駅」という名称に落ち着きました。

1978年までは準急列車も停車していたものの、1983年には駅舎の改修が行われ、跨線橋が設置されたことで利用者にとって利便性が向上しました。2006年には駅に集中管理システムが導入され、無人化されるという大きな変革もありました。これにより、駅は新たな形での運営体制を整えることになりました。

駅構造

守山自衛隊前駅は、相対式の2面2線ホームを持つ地上駅です。無人駅として運営されており、管理は近隣の大曽根駅が行っています。駅舎は2階建てで、2番線に面しており、医療機関のテナントが入居しています。利用者は跨線橋を通じて、1番線へのアクセスを行う必要があります。また、改札口は駅舎の2階に位置しており、エレベーターやエスカレーターは設置されていないため、高齢者や身体の不自由な方には不便さが残ります。

周辺施設

駅周辺には陸上自衛隊第10師団司令部や守山駐屯地、廿軒家神明社、守山図書館など、地域に密接した施設があります。また、名古屋市営バスの最寄りバス停は近くの守山自衛隊停留所であり、様々な路線がこの地点を通ります。ゆとりーとライン開業前には、この場所に名鉄バスとJRの停留所も存在しました。

さらに、駅周辺は名古屋中学校・高等学校や愛知教育大学附属名古屋中学校へもアクセス可能な位置にあります。これにより、学生の利用者が多いことも特徴です。

利用動向

近年のこの駅の利用者数は、2020年度には1日あたり平均2,178人に達しています。この数字は名鉄全駅の中では168位、瀬戸線では18位に位置付けられています。過去にさかのぼれば、1992年度には3,101人という利用者数がありました。

当駅の利用動向を見ていくと、2005年度には996人から始まり、年々緩やかに利用者数が増加していることが確認できます。近年の数値は、地域住民や学生にとっての利便性が示されています。

隣接駅

名古屋鉄道の瀬戸線において、守山自衛隊前駅の隣の駅は矢田駅であり、急行や準急は通過しますが、普通電車が停車します。これにより、周辺地域とのアクセスも多様化されています。

以上のように、守山自衛隊前駅は地域に多くの訪問者や通勤・通学者に支持されている重要な交通拠点であり、その歴史的背景や周辺施設の充実がその利用状況に大きく寄与しています。

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