安倍理津子

安倍理津子（あべ りつこ）

安倍理津子は1948年10月7日生まれの日本の歌手であり、本名は熊木律子です。彼女は芸能活動を通じて数度の改名を経て、2020年3月に再び安倍理津子として活動を開始しました。出身は北海道札幌市であり、札幌香蘭女子学園高等学校を卒業後、音楽の道へと進みました。血液型はA型です。彼女の所属事務所はオフィス里葎子で、レコード会社はテイチクエンタテインメントです。

来歴・人物

安倍は小学校高学年からクラシックバレエを始め、将来はバレエ教師になることを夢見ていました。しかし、中学生の頃にはアナウンサーや声優という夢も抱くようになりました。彼女の祖母の勧めで、ラテン歌手に出会い「札幌ミュージックスクール」でレッスンを受けることになりました。特にすすきのでのラテンミュージックの店「ジョージの城」での歌唱経験が彼女の歌手としてのキャリアに大きな影響を与えました。

高校卒業後、彼女は地元のデパートで呉服売り場の仕事に就くはずでしたが、音楽への情熱が勝り、バレエの教職を続けながら歌のレッスンを重ねました。ところが、バレエの先生に音楽喫茶での歌唱がばれたことがきっかけで、彼女はバレエを一旦諦め、歌手としての道を選択しました。

その後、平尾昌晃の紹介で上京し、1970年にキングレコードよりデビューシングル『愛のきずな』をリリースしました。このシングルは大ヒットを記録し、第12回日本レコード大賞の新人賞を受賞するなど、彼女の活動を広く知らしめることとなりました。デビュー当時のキャッチフレーズは「Oh！ビューティフル・タッチ」であり、さらには「水着姿以外の取材はお断り」という独自の宣伝戦略でも注目を集めました。

その後、『愛のおもいで』や『お嫁に行くなら』といったシングルもヒットしますが、一時期は活動が低迷する時期もありました。彼女の芸名「安倍」は、中学生の友人からつけられた愛称「ベアちゃん」に由来しています。友人が「ばあ」と音を捻じ曲げたことで名付けられたものであり、業界の隠語のように使われました。

1983年には橋幸夫とのデュエット曲『今夜は離さない』で相手役として選出され、ヒットを飛ばします。その後も、松方弘樹や桜木健一らとのデュエット曲を発表し、「デュエットの女王」としての地位を確立しました。彼女は現在に至るまでリサイタルやディナーショーなど、歌手としての活動を続けています。

私生活では、2014年に橋幸夫との和解を果たし、彼との関係修復にも努めています。都内の港区に在住し、趣味は韓国ドラマの視聴やパチンコ、100均でのショッピングとも多岐にわたります。

2020年3月11日、母親の誕生日を記念し、安倍里葎子から安倍理津子への改名を決意しました。これにより、お祝いの意味と共に新たなスタートを志し、デビュー50周年を迎えたことを機に、さらなる音楽活動に励む意欲を示しました。

ディスコグラフィ

• - シングル: 様々なヒット曲をリリース
• - デュエット・シングル: 橋幸夫や松方弘樹との名曲多数
• - アルバム: LPやCDを多くリリースし、ファンの支持を受けています。

出演

安倍理津子は、テレビドラマや音楽番組にも多数出演しており、その姿を多くのファンに届けています。特に歌唱番組では彼女のヒット曲を披露し、観客の支持を得ています。

今後の活動にも期待が寄せられており、彼女の音楽と魅力はこれからも多くの人々に愛され続けることでしょう。

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