安武駅

安武駅について

安武駅（やすたけえき）は、福岡県久留米市安武町安武本に位置しており、西日本鉄道（西鉄）の天神大牟田線に属する駅です。その駅番号はT31で、地域住民にとって重要な交通拠点となっています。安武駅は、乗客の利便性を考えた構造や歴史のある背景があり、多くの人々に利用されています。

駅の歴史

安武駅の歴史は1912年（大正元年）に遡ります。この年の12月30日、安武駅は大川鉄道の駅として開業しました。1937年には、大川鉄道が九州鉄道に吸収され、その後同社の駅となります。さらに同年の10月1日には、津福駅から当駅を経由して大善寺駅に至る区間が1435mmに改軌・電化され、大牟田線に編入されました。

1942年には九州鉄道が九州電気軌道に合併され、同時に駅もこの会社の運営下に入ります。たった3日後に、九州電気軌道は西日本鉄道と改称され、これ以降も西鉄の駅として利用されています。1966年には駅舎の改築が行われ、2008年にはICカード「nimoca」の利用が開始されるなど、運営の近代化が進められました。

また、2017年には駅ナンバリングが導入され、2022年には駅集中管理システムが導入され、無人化が進みました。

駅の構造

安武駅は、1面2線を有する島式ホームを持つ地上駅です。このホームの構造は一線スルー方式となっており、特急や急行列車は2番線を通過し、駅に停車しない回送列車も同様です。ダイヤに応じて、列車の運行が調整され、時には上下列車が入れ替わることもあります。ただし、ホームの長さは上下とも6両分ほどしかなく、特にラッシュ時に長編成の列車が運行されると、一部の車両が扉を閉め切ることがあります。

利用状況

2022年度の安武駅の1日平均乗降人員は905人で、地域の交通の重要な役割を果たしています。過去の年度における乗車と降車の動向も記録されていますが、安武駅の利用者数は安定した状況にあります。

駅の周辺

安武駅の近くにはいくつかの重要な施設があります。久留米広域市町村圏事務組合や久留米消防署西出張所、北部九州土地改良調査などが駅周辺に点在しています。また、JR九州の荒木駅が約1.5km南東にあり、交通の便も整っています。

さらに、サザン・モール等の商業施設も周辺にあり、地元の人々や訪問者にとって便利な立地です。

その他の情報

安武駅周辺は単線区間であるため、下りの普通電車は上りの特急列車の通過を待つことがよくあります。また、西鉄福岡（天神）側には保線車両用の引込み線が存在し、列車運行の効率化に寄与しています。

隣接駅

安武駅と隣接する駅として、津福駅（T30）、大善寺駅（T32）があります。これらの駅は西日本鉄道天神大牟田線の一部を形成し、地域の移動手段として利用されています。

安武駅はその歴史と構造、地域との関わりから、久留米市の重要な交通拠点として存在し続けています。

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