荒木駅

荒木駅について

基本情報

荒木駅（あらきえき）は、福岡県久留米市荒木町白口に位置する、九州旅客鉄道（JR九州）の鹿児島本線の駅です。駅番号はJB18です。

歴史

荒木駅は1910年4月20日に開業され、当初は鉄道院の管理下にありました。1945年8月8日には、アメリカ軍による攻撃を受けた事件があり、駅舎と構内の列車が被害を受けたことが記録されています。1984年には荷物の取り扱いを廃止し、1987年の国鉄の分割民営化により、JR九州および日本貨物鉄道の駅として管理されています。1994年に直営のコンビニエンスストアが開店し、その後も駅舎の改築やICカードSUGOCAの導入など、さまざまな変遷を経ました。

2022年にはみどりの窓口の営業が終了し、2023年にはJR九州本体による直営駅となりました。これにより、駅の運営形態も変化し、より身近なサービスが提供されています。

駅名の由来

駅名は開業当初の地名である「荒木村」に由来し、現在の地名も「久留米市荒木町」となっています。地名の由来にはいくつかの説があり、平安時代の書物『和名抄』に記された荒木郷から発展したと考えられています。また、湿地帯が開墾されてできた地域であることから「新開（あらき）」という言葉が転じたとも言われています。

駅の構造

荒木駅は2面4線の島式ホームを備えている地上駅です。ホーム間は跨線橋で接続されており、留置線も設置されているため、夜間の停泊が可能です。駅舎の改築前には、九州で3番目に長いホームが存在し、帝国陸軍の兵士の利便性を考慮して設計されていたとも言われています。

駅は直営ですが、整理券の受け取りのみの要員が配置されており、内部には自動改札機が設置されています。

利用状況

2020年度のデータによると、荒木駅の1日平均乗車人数は約1,029人であり、地域における重要な交通手段として利用されています。

駅周辺の施設

荒木駅の周辺には、久留米市立荒木中学校や荒木小学校、荒木駅前郵便局などの公共施設が揃っています。また、福岡県久留米警察署の荒木駅前交番や地域の企業であるクロボー製菓と福徳長酒類久留米工場も近隣にあります。さらに、ピラミッド久留米工場や航空自衛隊高良台分屯基地も周辺に位置し、交通の便が良い場所です。駅前には西鉄バスの「荒木駅前」停留所もあり、地域との連携が強化されています。

隣接駅

荒木駅は鹿児島本線の上に位置し、隣接する駅は久留米駅（JB17）と羽犬塚駅（JB20）です。博多方面からの普通列車が停車し、一部の列車は当駅で折り返すことがあります。これにより、地域内外へのアクセスがスムーズに行えるようになっています。

結論

荒木駅は、その歴史や地域に根差した特徴的な駅であり、周囲の発展と共に成長しています。これからも地域の交通の要としての役割を果たしていくことでしょう。

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