大善寺駅
大善寺駅の概要
大善寺駅（だいぜんじえき）は、福岡県久留米市大善寺町宮本に位置する西日本鉄道（西鉄）の天神大牟田線の駅で、駅番号はT32です。この駅は全列車が停車するため、多くの利用者にとって重要な交通ハブとなっています。かつてこの駅は大川鉄道の一部であり、過去には御塚駅という駅も存在しましたが、現在は利用されていません。
歴史
大善寺駅は1912年（大正元年）12月30日に大川鉄道の駅として開業しました。1937年には九州鉄道に吸収合併され、その後1939年には急行列車が新設され、当駅も停車駅となりました。1942年には九州鉄道が九州電気軌道に合併され、さらに3日後に西日本鉄道として再編されました。
1951年には大川線が休止し、その後1966年に廃止されましたが、1957年には新しい駅舎が建築されるなど、駅の発展は続きました。2001年には特急の停車駅に格上げされ、全列車が停車するようになりました。2017年には駅ナンバリングが導入され、近年では2024年にクレジットカードによるタッチ決済の実証実験が開始される予定です。
駅の構造
大善寺駅は、地上駅であり、島式ホームが2面、4線と留置線1本を備えています。90年代半ばまでは3線構成でしたが、現在は上り線側が島式ホームとなっています。駅舎は東口と西口の二つがあり、ホーム間は西鉄福岡寄りの構内踏切で結ばれています。ホームの有効長は8両分です。
単線である聖マリア病院前駅と当駅の間から、蒲池駅までの区間は複線化されており、複線化の目的は普通電車のロスタイムの解消や特急の離合をスムーズにすることでした。特にこの駅は、当駅から隣の三潴駅との間が複線化されているため、多くの特急と普通電車が行き違い可能です。
なお、特急停車駅の中で唯一、LED式の発車案内板や自動放送が無く、また急行停車駅では唯一構内踏切が存在しています。列車の転線方法もダイヤ次第で変わり、効率的に運転が行われています。
利用状況
2022年度のデータによれば、1日平均乗降人員は2,973人です。この数字は特急停車駅としては最少ですが、特急と普通電車間の乗り換え需要が多いことが特徴です。
駅周辺
大善寺駅の周辺には、東口にロータリーがあり、西口にはタクシーの待機場とバス停があります。駅の南側は田園地帯で、北側には傘橋が存在し、その下を筑後川の支流である広川が流れています。また、駅周辺にはさまざまな施設が点在しています。
さらに、西口には大善寺停留所があり、路線バスが運行されています。福岡方面の特急電車と接続するほか、JR久留米駅方面への便もあります。
隣の駅
- - 西鉄天神大牟田線
- 普通: 安武駅（T31） - 大善寺駅（T32） - 三潴駅（T33）
かつて存在した路線として、西鉄大川線があり、1952年から1966年まで利用されていました。
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