多田悦子

多田悦子のプロフィールとボクシングキャリア

多田悦子（ただ えつこ）は、日本の元プロボクサーであり、1981年に兵庫県西宮市で生まれました。彼女はアマチュアからプロに転向し、数々のタイトルを獲得したことでも知られています。プロボクシングの世界で2023年まで活躍し、女子ボクシングの発展にも寄与しました。

アマチュアボクシングでの足跡

高校時代には「女ケンカ番長」として名を馳せ、アマチュアボクシングに進む前には相当な武勇伝を持ち合わせていました。1998年にアマチュア活動を始め、2000年にはバンタム級で全国選手権で優勝を果たします。さらに2001年にはライトフライ級で日本一となり、アジア選手権では銅メダルを獲得しました。彼女は多くの大会で準優勝を経験し、特に2004年と2005年の全日本大会での活躍は注目に値します。

多田選手は女子ボクシングがオリンピックに取り入れられることを目指して奮闘しましたが、2008年の北京オリンピックにおいて女子ボクシングの正式競技への採用が実現しなかったため、進路を変更しプロに転向することを決断しました。

プロボクシングキャリア

2008年にプロとしてのキャリアをスタートさせた多田選手は、フュチュールボクシングジムに所属し、同年9月にプロデビューを果たしました。その後、彼女は数々の試合で印象的なパフォーマンスを見せ、WBA女子世界ミニマム級王座を獲得。彼女の王座奪取は2009年の大阪府立体育会館での試合で達成され、これは関西のジムから初の女子世界王者誕生を意味しました。

その後も彼女は王座防衛戦を重ね、合計9度の防衛に成功。この記録は、日本人女子ボクサーの中でも高く評価されています。しかし、2013年にはアナベル・オルティスとの試合で敗北し、自身の王座を失いました。

タイトル獲得と陥落

その後も多田選手は新たな挑戦を続け、IBF女子世界ミニフライ級王座を獲得するなど、依然として競技の最前線で力を発揮しましたが、その後の試合でも王座を失うことが続きました。

引退とその後の活動

2022年には自身がプロデュースするボクシングジム「LOVE WIN」を開設し、ボクシング界に新たな貢献を始めました。2023年5月には現役引退を表明し、15年にわたるプロボクサーとしてのキャリアを振り返りつつ、新たな人生を歩むことを決意しました。

多田悦子選手はそのキャリアを通じて数々の記録を打ち立て、女子ボクシングの地位向上に寄与した選手として多くのファンに支持されています。その功績は今後も多くの選手たちに影響を与えることでしょう。

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