安西孝之

安西孝之

安西孝之（あんざい たかゆき、1933年12月25日 - ）は、日本の実業家。昭和電工において要職を歴任し、その後、スポーツ界においても重要な役割を果たしました。東京都出身。

略歴

安西孝之は、1956年に慶應義塾大学法学部を卒業後、昭和電工に入社しました。以降、同社で着実にキャリアを重ね、1984年に取締役に就任。1988年には常務取締役、1993年には専務取締役に昇進しました。

1995年3月に昭和電工専務取締役を退任後、同年4月には昭和電工の子会社である昭和エンジニアリングの顧問に就任。2001年6月には同社の取締役相談役を退いています。

実業界での活動と並行して、スポーツ界への貢献も特筆されます。1991年4月には財団法人日本体育協会（現・日本スポーツ協会）の監事に就任。1995年9月には同協会の会長に就任し、2005年3月31日の定年までその任を務めました。また、1999年には袖ヶ浦カンツリークラブの理事長に就任しています。

2003年には日本ゴルフ協会（JGA）の会長に就任。2015年には同協会名誉会長に就任し、日本のゴルフ界の発展に尽力しました。2009年には財団法人JKA（競輪、オートレース）の評議員に就任しています。

閨閥

安西孝之は、昭和電工社長を務めた安西正夫と満江夫妻の長男として生まれました。祖父は千葉県議会議長を務めた安西直一、母方の祖父は森コンツェルンの創業者である森矗昶という家系です。

父方の伯父には東京瓦斯会長を務めた安西浩がおり、母方の叔父には政治家の森曉や森清、そして三木武夫元首相の妻である三木睦子がいます。このように、安西家は政財界に広がる華麗な閨閥を形成しています。

安西孝之の弟である直之は、16代目住友吉左衛門・住友友成の娘と結婚しました。また、孝之の妻である恵美子は、元日清製粉（現日清製粉グループ本社）代表取締役会長の正田英三郎の次女であり、安西家は住友財閥の創業者一族である住友家や、日清製粉グループ本社のオーナーである正田家と姻戚関係にあります。

さらに、恵美子の姉（英三郎の長女）は上皇后美智子様であり、安西孝之と恵美子の間に生まれた1男1女は、今上天皇のいとこにあたります。このように、安西家は皇室とも深いつながりを持っています。

安西孝之は、実業界、スポーツ界、そして華麗なる閨閥を通して、日本の社会に多大な影響を与えた人物と言えるでしょう。

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