安部建輝

安部 建輝（あべ たてき）

1986年9月3日、大阪府大阪市に生まれた安部建輝は、日本プロ野球の元投手で、横浜DeNAベイスターズに所属していました。

経歴

プロ入り前

安部は近畿大学附属高等学校で野球のキャリアをスタートしました。高校2年生の時に出場した第75回選抜高等学校野球大会では登板機会がなかったものの、3年時の夏には控え投手として挑戦しました。最終的には大阪府予選で敗退し、球児としての高校生活が幕を閉じました。

その後、近畿大学に進学し、硬式野球部の一員として活動しましたが、大学時代も控えに甘んじる時間が続きました。4年生の秋には、京都大学との試合でようやく1勝を挙げましたが、通算成績は16試合で1勝、防御率1.97と、華やかな成績ではありませんでした。

大学卒業後は、社会人野球のNTT西日本に入団しました。初年度の2009年には公式戦に登板し、東京スポニチ大会において初登板で完投勝利を挙げ、存在感を示しました。しかし、その後の都市対抗野球大会では敗戦投手になってしまい、厳しい現実に直面します。

2010年からは主戦投手として活躍し、2011年の都市対抗野球大会で完封勝利を記録するなど、徐々に頭角を現しました。この活躍が評価され、2012年のプロ野球ドラフトで横浜DeNAベイスターズから5位指名を受け、入団が決定しました。

プロ入り後

プロ入り初年度の2013年、中日ドラゴンズ戦でプロ初登板を果たしましたが、結果は1回1失点と、厳しいスタートとなりました。翌2015年にはロングリリーフとして起用されましたが、重要な試合で炎上し、2軍に降格。その後は2軍と1軍を往復する日々が続きました。

2016年には右肘を痛め、トミー・ジョン手術を受けることとなります。手術の影響で1軍登板の機会は減少し、10月には球団から戦力外通告を受け、12月には自由契約となりました。

引退後

プロ選手としてのキャリアを終えた安部は、横浜DeNAベイスターズの球団職員として新たな道を歩むこととなります。特に西日本エリアのスカウトを担当し、坂本裕哉や田部隼人など有望な選手を発掘する役割を担っています。2023年からはアマチュアスカウトからプロスカウトへの転任が発表され、新たな挑戦が始まります。

選手としての特徴

安部は、最速148km/hのストレートやツーシーム、スライダー、フォークといった多彩な球種を持つ投手でした。彼は球速よりも低めのコントロールを重視する投球スタイルを貫いていました。また、社会人時代の2011年に結婚し、2012年には長男が誕生しており、私生活でも充実した日々を送っていました。

詳細情報

• - 初登板: 2013年6月28日、中日ドラゴンズ戦（横浜スタジアム）
• - 初奪三振: 2014年6月27日、広島東洋カープ戦
• - 背番号: 43（2013年 - 2016年）

関連項目

• - 大阪府出身の人物一覧
• - 近畿大学の人物一覧
• - 横浜DeNAベイスターズの選手一覧

安部建輝は、控え投手からプロ入りし、試練を乗り越えながら成長を遂げた実力派です。彼の今後のスカウト活動にも注目が集まります。

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