安青錦新大

安青錦 新大の紹介

安青錦 新大（あおにしき あらた）は、ウクライナのヴィーンヌィツャ州出身で、安治川部屋に所属する現役大相撲力士です。彼の本名はヤブグシシン・ダニーロで、2004年3月23日に生まれました。身長は180cm、体重は125kgと、力士に必要な体格を備えています。2024年9月場所における最高位は西幕下4枚目です。

来歴

入門前の経歴

新大は7歳の頃から相撲を始め、2019年には世界ジュニア相撲選手権大会で3位を獲得しました。並行してレスリングも行い、国内大会では110kg級で優勝するなど、多彩な才能を発揮していました。しかし、2022年2月にロシアのウクライナ侵攻が勃発したことで、彼は戦火を逃れるため日本に渡る決断をしました。来日後、関西大学相撲部主将の家に居候しながら、関西大学や報徳学園中学校・高等学校の相撲部で練習を重ね、やがて安治川部屋の研修生となりました。

入門とその後

新大は2023年7月場所前に正式に入門し、新弟子検査を受けます。興行ビザの取得を待ち、2023年9月場所で初土俵を踏みました。初土俵の翌月には、序ノ口で見事に優勝を果たし、さらに続く2024年1月場所では序二段でも優勝。3月場所では三段目に昇格しながらも、13日目の相撲で敗れて連勝記録が20でストップしました。

その後も成績を重ね、5月場所では幕下最下位にデビューし、6勝1敗を記録。7月場所では3番目の相撲で元十両の力士に敗れながらも再び6勝1敗を達成しました。最終的な成績は、2024年9月場所で西幕下4枚目に昇進し、11日目には5勝目を挙げ、新十両昇進が決定的となります。彼は、初土俵からわずか7場所での関取昇進を果たし、その高い成績は注目を集めました。

人物

新大の名前の由来には深い意味があります。「安」と「錦」は師匠の安治川から受け継いだもので、「青」はウクライナの国旗と自身の目の色を表しています。「新大」は彼が日本で生活を共にした関西大学相撲部主将の名から取られました。彼の目標としているのは若隆景で、同じ部屋での稽古を通じて刺激を受けているそうです。

主な成績

2024年9月場所終了時点での通算成績は38勝4敗で、75%を超える勝率を記録しています。特に注目すべきは、序ノ口と序二段での優勝を果たし、2回続けて7戦全勝の偉業を成し遂げた点です。彼の今後の活躍と成長に期待が寄せられています。

今後への意気込み

新十両昇進後の会見では「恥ずかしい相撲は見せたくない」と強い意志を示し、2024年のパリオリンピックに出場予定の母国選手の勝つ姿に触発され、勝利を目指す姿勢を表明しました。彼の取り組みに今後も注目が集まりそうです。

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