宍道湖自然館ゴビウス

概要

宍道湖自然館ゴビウスは、島根県出雲市にある淡水・汽水生物を専門とする水族館です。2001年4月21日に開館し、日本動物園水族館協会にも加盟しています。館内では、島根県内の川や宍道湖・中海に生息する約200種、約1万点もの生物が展示されており、来館者は身近な自然を深く学ぶことができます。

2002年には、施設の緑化への取り組みが評価され、第22回緑の都市賞審査委員長奨励賞施設緑化部門を受賞しています。

施設名称

「ゴビウス」という名前は、ハゼなどの小さな魚を指すラテン語に由来します。この名称は、島根県内の小中学生からの応募作品の中から選ばれました。ハゼ科の魚の学名にも使われている言葉が採用されており、この水族館の特徴を象徴しています。

マスコットキャラクター

水族館のマスコットキャラクターである「ゴビィ」は、宍道湖でよく見られるマルハゼをモデルにしています。この愛らしいキャラクターは、全国から寄せられた777点の応募作品の中から選ばれました。

メインテーマ

ゴビウスのメインテーマは、「もっと知ろう ふるさとの自然 親しもう 水辺の生きもの」です。このテーマのもと、自然に親しむための様々な活動が展開され、自然保護や環境教育における地域の拠点となることを目指しています。

主な取り組み

基本的役割

ゴビウスは、島根県の方針とホシザキグリーン財団の設立理念に基づき、社会教育、調査研究、レクリエーション、情報発信、そして自然保護という重要な役割を担っています。

社会教育

生きもの観察会や講師派遣、質疑応答などを通じて、野生生物の保護と自然環境保全を目指しています。また、「学習型施設」として、学校をはじめとする様々な教育機関への環境教育も積極的に行っています。

調査、情報収集

魚類をはじめとする生物の調査研究に力を入れています。展示生物を確保するための採集や、生息環境の保全に繋がる生息情報の記録も行っています。

希少生物の保護繁殖

希少生物や個体数が減少している生物の保護繁殖にも取り組んでいます。これは、展示だけでなく、地域特有の遺伝子を保護するという重要な意味を持っています。

情報発信

生物や地域の自然に関する情報を発信する広報活動を積極的に行っています。また、収集した情報を自治体などの機関と連携し、様々な機会を通じて発表しています。この活動は、「自然保護や環境教育における地域の拠点」という目標を達成するために不可欠な要素と位置付けられています。

施設案内

開館時間: 午前9時30分〜午後5時 (最終入館受付 午後4時30分)
休館日: 毎週火曜日
入館料: 一般 500円、小中高校生 200円

主な展示

シラウオ: 全国で初めて1年間の継続展示に成功しました。人工繁殖させた「シラウオ2世」も展示しています。
オオサンショウウオ: 特別天然記念物に指定されている固有種で、絶滅危惧II類に分類されています。

交通

一畑電車湖遊館新駅下車、徒歩10分。
* 出雲空港よりタクシーで約10分。

外部リンク

宍道湖自然館ゴビウス公式サイト)

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