定塚由美子

定塚由美子

定塚由美子（じょうづか ゆみこ、1962年3月19日 - ）は、日本の労働・厚生労働官僚です。埼玉県出身で、夫は裁判官の定塚誠氏。二児の母でもあります。

人物

1984年に東京大学法学部を卒業後、労働省に入省。女性の社会進出に関わる分野でキャリアを積み重ねました。内閣府男女共同参画局では参事官、推進課長を歴任し、厚生労働省では雇用均等・児童家庭局総務課長などを務めました。これらの役職を通じて、女性が働きやすい社会の実現に貢献しました。

2014年からは、内閣官房内閣人事局内閣審議官として、女性活躍推進、ワーク・ライフ・バランスなどの政策を担当。2018年には、厚生労働省の組織管理や内部部局の調整を担う大臣官房長に、女性として初めて就任しました。これは、日本の官僚機構において画期的な出来事として注目されました。

しかし、2019年に毎月勤労統計調査の不正問題が発覚。官房長として対応にあたる中で、国会での答弁が不正確であったと指摘され、人材開発統括官に異動となりました。事実上の更迭と見なされ、2020年に退職しました。この出来事は、彼女のキャリアに大きな影を落としましたが、その実績は高く評価されています。

退職後は、東急不動産ホールディングスや清水建設などの企業の取締役、日本司法支援センターの理事など、多方面で活躍しています。また、公益財団法人21世紀職業財団の会長にも就任しており、引き続き社会に貢献しています。

経歴

1983年：国家公務員採用上級試験（甲種・法律）合格
1984年：東京大学法学部卒業
1984年：労働省入省（婦人少年局婦人労働課）
1984年：労働省婦人局婦人政策課
1985年：神奈川県労働部職業安定課
1986年：労働省大臣官房政策調査部産業労働調査課
1987年：労働省労政局労政課
1989年：労働省職業安定局高齢・障害者対策部障害者雇用対策課
1991年：労働省婦人局婦人政策課
1992年：労働省婦人局婦人福祉課長補佐
1993年：岡山県地域振興部国際交流課長
1995年：自治省行政局公務員部公務員課長補佐
1997年：労働省婦人局婦人労働課長補佐
1997年：労働省労政局勤労者福祉部福祉課長補佐
1998年：労働省労政局勤労者福祉部企画課長補佐
1999年：勤労者退職金共済機構総務部総務課長
2001年：厚生労働省医薬局総務課医薬情報室長
2003年：内閣府男女共同参画局参事官（調査担当）
2004年：同局推進課長
2007年：厚生労働省雇用均等・児童家庭局職業家庭両立課長
2010年：厚生労働省社会・援護局福祉基盤課長
2012年：厚生労働省雇用均等・児童家庭局総務課長
2014年：ワーク・ライフ・バランス担当'>[内閣官房]]内閣人事局内閣[[審議官]
2016年：厚生労働省社会・援護局長
2018年：厚生労働省大臣官房長
2019年：厚生労働省人材開発統括官
2020年：退職
2021年：東急不動産ホールディングス取締役、日本司法支援センター理事、清水建設取締役
* 2023年：公益財団法人21世紀職業財団会長

定塚由美子のキャリアは、女性の社会進出を推進する上で重要な役割を果たしました。その功績は、多くの人々に影響を与え続けています。

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