定形外郵便物

定形外郵便物とは

定形外郵便物とは、国内郵便においては、第一種郵便物の中で、定められた定形郵便物のサイズや重量の規格を超える郵便物の通称です。一般的に「定形外」と呼ばれます。具体的には、定形郵便物として扱えない封筒、円筒形などの立体的なもの、第二種郵便物や第四種郵便物のサイズ・重量上限を超えたものが該当します。

国際[[郵便]]においては、定形郵便物、グリーティングカード、航空書簡以外の書状を指します。

国内郵便における定形外郵便物

概要

国内郵便の定形外郵便物は、第一種郵便物として扱われますが、定形郵便物の規格に収まらないものを指します。これらの郵便物は、定形郵便物よりもサイズや重量が大きくなることがあり、その分、料金も高くなります。定形外郵便物として扱えないサイズや重量を超過した場合は、郵便物として送ることができません。その際は、日本[[郵便]]のサービスとしては信書を扱うことができない荷物として送付する必要があります。

料金

定形外郵便物の料金は、重量によって異なります。最低料金は140円（50g以内）で、最高料金は1,750円（4kg以内）です。郵便料金は重量によって細かく設定されています。

オプション

定形外郵便物には、様々なオプションを追加できます。たとえば、速達、書留（一般または簡易）、引受時刻証明、配達証明、内容証明、特別送達、特定記録、本人限定受取、配達日指定などが利用可能です。これらのオプションを利用することで、郵便物の配達状況の確認や、万が一の際の補償を受けることができます。普通郵便として差し出された定形外郵便には補償はなく、郵便受けに配達されます。受取人に受領印を求めたり、内容物の保険をかけたい場合は、オプションを付加する必要があります。

注意点

レターパックやスマートレターも制度上は定形外郵便物の一種ですが、専用の封筒を使用する必要があるなど、一般的な郵便オプションを追加できない制約があります。

郵便局で販売されている「ご当地フォルムカード」のような不定形のはがきは、定形外郵便物として扱われます。また、2008年にグッドデザイン賞を受賞した紙飛行機型の封筒セットも、定形外郵便物として送ることが可能です。

規格

定形外郵便物の規格は、以下の通りです。

上限: 縦・横・厚さの三辺の合計が90cm以内（ただし、一辺は60cm以内）、重量4kg以内
下限: 円筒形または類似の形状の場合は、円形部の直径3cm以上、長さ14cm以上。平面の場合は、縦14cm以上、横9cm以上

下限よりも小さい場合でも、6cm×12cm以上の耐久性のある厚紙または布製の宛名札を付ければ送付できます。

2017年6月1日以降の規格変更

2017年6月1日以降、定形外郵便物の料金は「規格内」と「規格外」に二分されました。規格内は長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内、重量1kg以内のものと定義されました。これを超える場合は、規格外となり、料金が異なります。

大型郵便物との違い

大型郵便物には、第一種定形外のほか、第三種郵便物や第四種郵便物も含まれます。定形外郵便物よりも広い範囲を指します。

国際[[郵便]]における定形外郵便物

概要

国際[[郵便]]における定形外郵便物は、国内郵便と同様に、定形サイズを超える郵便物を指しますが、慶弔カードの場合は例外があります。25g以内の慶弔カードは、表面に「Greeting Card」などの表示をすることで、定形郵便物と同額の料金で送ることができます。

サイズと重量

国際[[郵便]]の定形外郵便物の最大サイズは、重量が2kg以内であることのほか、国内郵便と同じ規格が適用されます。ただし、船便扱いの場合、定形・定形外・グリーティングカードの区別はなく、すべて「書状」として一括されます。航空便の場合のみ、これらの区別があります。

まとめ

定形外郵便物は、様々なサイズや形状の郵便物を送る際に便利なサービスです。国内・国際[[郵便]]ともに、それぞれの規格や料金体系を理解した上で利用することが大切です。特に、2017年6月1日以降の料金体系変更に注意し、規格内・規格外のどちらに該当するか確認するようにしましょう。

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