客風三刻

客風三刻（コーフォンサンコー）

客風三刻とは、麻雀におけるローカル役の一つです。役牌ではない3種類の風牌を刻子または槓子にした場合に成立します。喰い下がりはなく、2飜または3飜とされます。「客風三風（コーフォンサンフォン）」とも呼ばれます。

概要

通常の東南戦において、客風三刻が成立するのは東場の親（東家）か南場の親（南家）のみです。例えば、東場の西家の場合、役牌となるのは東と西であり、客風は南と北に限られます。したがって、東場の西家は客風三刻を成立させることはできません。つまり、客風三刻はダブ東やダブ南に該当するプレイヤーのみが狙える役と言えます。東風戦であれば、東場の親（東家）のみが対象となります。

3飜とするルールもありますが、高すぎるという見方もあります。

牌姿の例

例1：東場の親（東家） / 対々和との複合

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ダブ東以外の3種類の風牌が刻子になっています。この場合、客風三刻と対々和が複合し、親満貫となります。ただし、客風三刻を採用していないルールでは、対々和のみの3900点となります。

例2：南場の親（南家） / 混一色との複合

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ダブ南以外の3種類の風牌が刻子になっています。客風三刻と混一色が複合し、満貫となります。客風三刻を採用していないルールでは、混一色のみの2600点となります。

定義の揺れ

親（東家）にのみ認められる役とする文献もあります。この場合、東場の親が南・西・北を揃えたときのみ有効で、南場の親が東・西・北を揃えても認められません。

また、親（東家）であれば場風は関係しないとする文献もあります。この場合、東家が南・西・北を揃えれば、場風とは複合せずに3飜として扱われます。

三風刻・三風子

三風刻（サンフォンコー、さんぷうコー）とは、客風に関わらず3種類の風牌で刻子を作った場合に成立するローカル役です。2飜とされます。この役を認める場合、客風三刻でなければ必ず1種類の刻子は役牌と重複するため、実質的に客風三刻と同じ点数になります。なお、中国麻雀では三風刻は正式な役として認められています。

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現状はノベタン待ちですが、1手変わると小四喜になります。

三風子（サンフォンツ）は三風刻と同じ条件の役（事実上、三風刻の別名）です。田村光昭の著書によると、大三元に対する小三元の連想で、四喜和の下位役として作られたとされています。書籍によっては単に三風と呼ぶものもあります。

脚注

客風三刻はローカル役であり、採用されていないルールも存在します。採用の有無は事前に確認しておくことが重要です。

関連項目

麻雀の役一覧
麻雀のローカル役
* 四喜和

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