宮ノ花秀輝

宮ノ花 秀輝 (みやのはな ひでてる)

基本情報

• - 本名: 宮脇 邦義 (みやわき くによし)
• - 生誕: 1938年1月30日
• - 出身地: 愛媛県八幡浜市
• - 所属部屋: 二所ノ関部屋
• - 最高位: 東前頭12枚目 (1962年9月場所)
• - 体格: 身長176cm、体重110kg

来歴・人物背景

宮ノ花秀輝は、愛媛県八幡浜市に生まれ、元々は二所ノ関部屋にて相撲界に入門しました。彼は15歳という若さで、1953年5月場所で初土俵を踏みました。当初は本名の「宮脇」で四股名を使っていましたが、その後、彼の出身地にちなんだ「八幡濱」を経て、「宮ノ花」と改名しました。彼の相撲スタイルは基本的に左四つからの寄りが得意であり、力強い正攻法を持っていましたが、立ち合いでの攻撃がやや鈍い部分もありました。これにより取り口は地味な印象を与えることもありました。

また、彼は極度の近視を抱えていたため、迅速な動きで攻撃を仕掛ける力士には苦しむことが多かったと言います。しかし、彼の持つ戦略や技術に対する情熱は相撲界での存在感を際立たせました。

現役時代の戦績

宮ノ花秀輝は1961年7月場所で十両に昇進し、1962年9月場所において新入幕を果たしました。この場所では、弟弟子でもある横綱・大鵬の露払いを務めましたが、結果は3勝12敗と大きく負け越し、翌場所には再び十両に降格することとなりました。その後、再入幕を果たすことはなく、彼は1964年9月場所後に相撲界を引退することになります。

主な成績と記録

• - 通算成績: 292勝263敗27休 (勝率.526)
• - 幕内成績: 3勝12敗 (勝率.200)
• - 現役在位: 59場所
• - 幕内在位: 1場所
• - 各段優勝: 序二段優勝1回 (1955年1月場所)

改名歴

宮ノ花秀輝の四股名は、キャリアの中で何度か変更されました。

• - 宮脇 邦義 (1953年9月場所 - 1954年3月場所)
• - 宮ノ花 邦義 (1954年5月場所 - 1956年5月場所)
• - 八幡濱 邦義 (1956年9月場所)
• - 宮ノ花 秀輝 (1957年1月場所 - 1964年9月場所)

終わりに

相撲界における宮ノ花秀輝の足跡は、戦後の新しい時代の力士たちの中で彼自身の特色を持ったスタイルを示しています。彼の相撲人生は、地味でありながらも真摯に相撲に向き合った姿勢に多くのファンの心に深く残ることでしょう。相撲が持つ伝統や精神を受け継ぎ、その中で星をつけた彼の姿は、明日の力士たちへの励ましでもあります。

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