宮下文一

宮下文一：多才な音楽家

宮下文一（みやした ふみかず、1957年 - ）は、長野県飯田市出身の音楽家であり、その才能は歌手、作曲家、編曲家として多岐にわたります。特に、コーラス・グループ「JIVE」のリーダーとしての活動が広く知られています。愛称は「文さん（Bunさん）」で親しまれており、その音楽性は多くの人々を魅了し続けています。また、妻は歌手の鮎川麻弥であることも知られています。

生い立ちとJIVEの結成

宮下文一は長野県阿智高等学校を経て駒澤大学を卒業。大学時代に軽音楽部フォーク・ソング研究会で出会った仲間、高橋誠、前田克美、内海秀和と共にコーラス・グループを結成しました。これが後の「JIVE」となります。1984年10月21日には、アルバム『FIRST LETTER』とシングル「破れたフォトグラフ」でデビューを果たし、JIVEの楽曲すべてのコーラス・アレンジを担当しました。酒と園芸を愛する一面も持ち合わせています。

JIVE以外の活動

JIVEでの活動以外にも、宮下文一は様々な音楽活動を展開しています。1995年には、前田克美、片山恵理と3人でコーラスユニット"B-Wish"を結成し、アルバム「Power of Love」や、テレビ朝日「ウィークエンドライブ 週刊地球TV」のエンディングテーマとなった2ndシングル「10年後の私」をリリースしました。

1998年からは、中島みゆきの音楽劇「夜会」に初参加し、以降、ツアーなどでコーラスとして参加。1999年11月には、中島みゆきのアルバム『日-WINGS』で「いつか夢の中へ」をデュエットしました。2007年には、「歌旅 -中島みゆきコンサートツアー2007-」でTOKIOに提供した「宙船」を中島みゆきとツインボーカルで披露し、その歌唱力が高く評価されました。同年からは吉田拓郎のツアー・レコーディングにも参加し、ボイストレーナーとしてもその才能を発揮しています。2019年には、中島みゆき 『夜会VOL.20「リトル・トーキョー」』にキャストとして出演するなど、活動の幅を広げています。近年では、ソロでのライブ、Bun's Live「ヒトリヨガリ」も開催しています。

多彩な作品群

宮下文一は、ソロ・ボーカルとして「ウルトラマンダイナ」の挿入歌「ミラクルの風になれ」や、日本文具振興「文具券」のCMソング「文具券'97」などを歌っています。また、作詞・作曲家としても才能を発揮し、JIVEの楽曲「Foggy Rain」、「SCENE」、「カーラジオから流れるグレンミラー」などを手掛けています。村田和美の楽曲「やっぱ、やめとく…」では、鮎川麻弥と共に作曲を担当しました。

コーラスアレンジと著作

宮下文一は、コーラスアレンジの分野でも高い評価を得ています。森丘祥子のアルバム『Pink & Blue』や、吉田拓郎の楽曲「午前中に…」、「午後の天気」などで、その才能を発揮しています。また、1994年7月には、「ポップコーラスができる本: コーラス・アンサンブルのためのガイドブック」（ヤマハ音楽振興会）を執筆し、コーラス音楽の普及に貢献しました。

近年の活動

近年も精力的に活動を続けており、Facebook、YouTubeチャンネル、X（旧Twitter）などを通じて、自身の音楽活動を発信しています。宮下文一の音楽は、これからも多くの人々に感動と喜びを与え続けるでしょう。

もう一度検索