宮古島まもる君

宮古島まもる君とは

宮古島まもる君は、沖縄県宮古列島の道路沿いに設置されている警察官型の人形です。交通安全の啓発を目的としており、島内の各所に設置された20体のまもる君たちは、兄弟という設定で親しまれています。一人ひとり手作業で塗装されているため、顔の表情が異なり、個性豊かな外見も人気の理由の一つです。

詳細

まもる君は身長180cm、体重5kg（足のおもりは50kg）で、その存在感でドライバーに安全運転を促します。顔の表情は、設置当初は少し不気味な印象を与えるものが多かったのですが、近年では親しみやすい美形のものも登場しています。誕生日は「ミヤコ」の語呂合わせで1991年8月5日。2011年には妹の「まる子ちゃん」も登場し、その人気を博しています。

まもる君は交通安全啓発だけでなく、振り込め詐欺防止のキャンペーンに登場したり、一日税務署長を務めたりするなど、その注目度を活かした活動も行っています。

沿革

1996年に宮古地区交通安全協会が宮古島内に5基を設置したのが始まりです。その後、1998年には宮古島に15基、伊良部島に1基が追加されました。2009年には宮古空港にも設置されましたが、老朽化により、この時点で合計19基となっています。残念ながら、まもる君を製造していた工場は閉鎖されており、新たな設置は難しい状況です。

2010年には、宮古島から多良間島へと「人事異動」したまもる君が登場し、「多良間まもる君」として親しまれています。このような人事異動は、宮古島市内でも度々行われています。

2012年には、宮古島市から「宮古島まもる君」と妹の「まる子ちゃん」に特別住民票が交付され、住所は宮古島警察署所在地となりました。2013年には、東平安名岬入口に写真撮影用パネルが設置され、観光客にも人気のスポットとなっています。

2017年には、宮古島地区交通安全協会の60周年記念事業として、石像のまもる君があたらず市場前に設置されました。2020年には、台風で行方不明になっていたまもる君が畑で発見され、「みつお君」と名付けられて再設置されるという出来事もありました。

事件・事故

2011年には、2体のまもる君が破損される事件が発生し、器物損壊容疑で捜査が行われました。その後、ボランティアの手によって修復されています。また、2016年には、交通事故でまもる君が破損し、市長が『見舞い』に訪れるという出来事がありました。この際、まもる君の交通安全への貢献が評価され、全員が昇任するという珍事も起きました。

派生商品

2009年には、『宮古まもる君のうた』が発売され、ローカルユニット「パニパニJr」のデビュー曲として話題になりました。この曲は、携帯着うたサイトでMONGOL800に次ぐ歴代2位の記録を樹立しています。また、文房具や携帯ストラップ、お菓子など、様々なキャラクター商品が販売され、人気を集めています。

まとめ

宮古島まもる君は、交通安全を見守るだけでなく、地域に愛される存在として、様々な活動を行っています。宮古島を訪れた際には、ぜひまもる君を探してみてください。

参考資料

長濱稔、モリヤダイスケ（編）、2011、『宮古島まもる君パーフェクトガイド』、あどびず
[宮古島]]の宮古まもる君 @nifty：[デイリーポータルZ

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