宮古島中継局とは？意味をやさしく解説

宮古島中継局について

宮古島中継局は、沖縄県宮古島市に点在するラジオ及びテレビの中継局の総称です。主に宮古島と伊良部島に拠点を構え、それぞれ「宮古中継局」、「平良中継局」、「伊良部中継局」として知られていますが、「宮古島中継局」という名称の中継局自体は存在しません。

概要

そのエリアは主に宮古島市全域を対象にしており、テレビ、AMラジオ、またはNHK-FM放送は沖縄本島から海底ケーブルを通じて宮古島へ伝達され、その後多良間島や石垣島へと送信されます。このため、宮古諸島だけでなく八重山諸島も含む先島地域の基幹局としての役割を果たしています。

かつては、NHK総合テレビやRBCiラジオも宮古放送局としての親局として機能しており、那覇本局とは異なるコールサインや独自の番組編成が展開されていました。

地上デジタルテレビジョン放送の中継局は、NHKが最初に設置し、民間放送も新たに稼働する琉球朝日放送を含め、2009年5月開局が見込まれていましたが、技術的不具合が発生したため開局時期が延期されました。最終的に放送開始が実現したのは、その約半年後の10月21日でした。

沿革

- 1964年 4月1日: RBC琉球放送が平良市下里にラジオ中継局を開局しました。
- 1967年 12月22日: OHK沖縄放送協会が宮古・八重山地区でテレビ放送を開始し、宮古テレビジョン放送局が開局しました。
- 1972年 5月15日: 本土復帰に伴い、OHKがNHK沖縄放送局となり、宮古テレビジョン放送局がNHK宮古テレビジョン放送局に改称。
- 1976年 12月22日: NHKテレビ放送が全国及び沖縄本島と同時放送されるようになります。
- 1993年 12月16日: RBC琉球放送とOTV沖縄テレビ放送の2局が先島での放送を開始。
- 2002年 7月20日: 宮古島初のコミュニティ放送であるFMみやこが開局。
- 2009年10月21日: 延期されていた沖縄県内民放3局の地上デジタルテレビジョン放送中継局が開局しました。
- 2011年7月24日: アナログテレビ中継局が廃止。
- 2019年 1月23日: FM沖縄の伊良部中継局が開局し、離島では初の中継局となりました。

テレビジョン放送送信設備

地上デジタルテレビ放送は、宮古島市平良東仲宗根に設置されています。民間放送については、デジタル切り替えに伴う費用負担の問題がありましたが、国からの補助により2009年5月の予定通り開局が可能となりました。

また、地上アナログテレビ放送も平良東仲宗根に設置されていました。NHK総合は、初期にはUS9chで放送されており、1976年以降はJA7chに変更されました。民放のQABはデジタル放送のみに開局しました。

ラジオ放送送信設備

NHK沖縄ラジオ中継局の送信所は、宮古島市平良荷川取、FMの場合は宮古島市東仲宗根に位置しています。AMは本来の周波数が変更され、FM出力は石垣島への送信を考慮して設定されました。

RBCiラジオも1964年に開局し、その後中継局が伊良部島にも設置されました。至近の外国からの信号混信の影響で、FM波による中継局が2005年に開設されることとなりました。

コミュニティ放送

エフエムみやこは宮古島初のコミュニティFM局として知られています。2002年に設立され、宮古島市内の多くの世帯に到達しています。多良間村にも中継局を持ち、地域密着型の放送を行っています。

このように、宮古島中継局は放送の基盤として地域に密着した多様な役割を担っており、今後も新たな情報発信や地域貢献が期待されています。

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