宮城県道42号築館栗駒公園線

宮城県道42号築館栗駒公園線

宮城県道42号築館栗駒公園線は、宮城県栗原市を東西に横断する主要地方道であり、栗駒山の登山口として知られる「いわかがみ平」へと続く観光道路としての役割も担っています。

概要

この県道は、栗原市築館の国道4号宮野交差点から分岐し、栗駒国定公園内の「いわかがみ平」を目指します。総延長は約36.7km、実際に車両が通行できる実延長は約25.7kmです。起点は栗原市築館に位置し、終点は栗駒沼倉（通称：いわかがみ平）です。

ルートの一部は国道457号と重複しており、栗駒地区内では両道路が一体となって走行します。栗駒沼倉から先は国道457号から分岐し、単独区間となります。この区間は、1.5車線から2車線の山岳道路となり、終点のいわかがみ平駐車場付近に至ります。

歴史

2008年6月14日に発生した「平成20年岩手・宮城内陸地震」により、土砂崩れや道路の欠損といった甚大な被害を受けました。特に、栗駒沼倉から栗駒山方面への区間は通行止めとなり、大規模な災害復旧工事が行われました。柳沢地区では大規模な崩落が発生し、土砂の撤去作業などが懸命に行われた結果、約2年後の2010年9月17日に全線で通行規制が解除されました。

1993年5月11日には、建設省によって主要地方道に指定され、現在の路線が確立しました。

路線状況

重複区間

宮城県道17号栗駒岩出山線（栗原市栗駒片子沢 - 栗原市栗駒稲屋敷）
国道457号（栗原市栗駒稲屋敷 - 栗原市栗駒沼倉）

冬期閉鎖区間

宮城県栗原市栗駒沼倉耕英 - いわかがみ平（3.4 km）：11月下旬から4月下旬まで

道路施設

新玉山トンネル：栗原市栗駒沼倉にあるアーチ構造のトンネルで、宮城県の県道トンネルとしては2番目の長さを誇ります（2022年4月現在）。全長1,220m、高さ4.7m、1999年竣工。
薄木トンネル：栗原市栗駒沼倉にあるアーチ構造のトンネル。全長230m、高さ4.5m、1989年竣工。
洞万スノーシェッド（栗原市）：全長194.5m
第1スノーシェルター（栗原市）：全長200.5m
第2スノーシェルター（栗原市）：全長201.0m
第3スノーシェルター（栗原市）：全長311.0m

地理

通過する自治体

栗原市

交差する道路

国道4号（栗原市築館、起点）
宮城県道17号栗駒岩出山線（栗原市栗駒片子沢）
国道457号、宮城県道17号栗駒岩出山線、宮城県道181号大鳥沢辺線（栗原市栗駒稲屋敷）
宮城県道179号文字上尾松線（栗原市栗駒大鳥町）
宮城県道4号中田栗駒線（栗原市栗駒岩ヶ崎）
国道457号（栗原市栗駒沼倉）
宮城県道49号栗駒平泉線（栗原市栗駒岩ヶ崎）

沿線

櫻田山神社
宮城県岩ヶ崎高等学校
栗駒山麓ジオパークビジターセンター
栗駒ダム（栗原市栗駒沼倉）
行者滝
駒の湯温泉
栗駒山
栗駒レストハウス

関連情報

宮城県の県道一覧: 宮城県内の他の県道に関する情報も確認できます。
* 栗駒山: いわかがみ平は、栗駒山の代表的な登山口の一つです。

もう一度検索