宮島口フェリー乗り場

宮島口フェリー乗り場

宮島口フェリー乗り場（みやじまぐちフェリーのりば）は、広島県廿日市市に位置し、多くの観光客に利用される重要な交通ハブです。ここでは、JR西日本宮島フェリーおよび宮島松大汽船による定期航路が運営されており、厳島（宮島）へのアクセスが可能です。

歴史的背景

本桟橋は、1897年9月25日に広島県の実業家、早速勝三の努力により開設されました。設立当初は様々な所有者の手に渡り、1903年には山陽鉄道がこの航路を買収しました。さらに1906年には国有化され、1987年には分割民営化が行われました。その後2009年には、航路がJR西日本宮島フェリーに移管され、現在に至っています。

年表

• - 1897年（明治30年）9月25日：宮島連絡船が開設され、桟橋が開業。
• - 1903年（明治36年）3月：山陽鉄道が宮島航路を取得。
• - 1906年（明治39年）12月1日：国有化。
• - 1987年（昭和62年）4月1日：国鉄の航路が西日本旅客鉄道に移管。
• - 2009年（平成21年）4月1日：JR西日本が運営を開始。
• - 2020年（令和2年）2月29日：新旅客ターミナルが供用開始。

現在の施設

フェリー乗り場及び旅客ターミナルは、JR西日本宮島フェリーと宮島松大汽船が共同で使用しています。桟橋は陸地と4本のブリッジで結ばれており、外側の2本が車両用、内側の2本が旅客用です。また、JR西日本宮島フェリーは南側、宮島松大汽船は北側の乗り場を使用しています。

旅客ターミナルは近年の改修により、ICOCAシステムに対応した自動改札機が導入され、10種類以上の交通系ICカードが利用可能です。仮設桟橋を経て、2016年には新桟橋の供用が開始され、2023年には宮島訪問税に対応した改札業務が導入されました。

周辺の様子

宮島口フェリー乗り場の周辺には、土産物店や美味しいあなご料理、カキ小屋などの飲食店が立ち並び、多くの観光客で賑わっています。しかし、桟橋周囲は広告看板が多く見られ、景観への影響が指摘されています。正月やGWなどの観光シーズンには周辺の道路が混雑しやすく、通行には注意が必要です。

アクセス

宮島口フェリー乗り場へのアクセスは非常に良好です。広島電鉄宮島線の広電宮島口駅からは、徒歩1分の距離で1時間に6本以上運行されています。また、JR宮島口駅も近く、広島駅からは28分で到着します。さらに2023年12月には、広島空港行きの直行バスも運行開始され、ますます便利になりました。

このように、宮島口フェリー乗り場は、宮島を訪れるための重要な拠点としてだけでなく、周辺の観光地へのアクセスを提供する場所としても、非常に重要な役割を果たしています。

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