宮崎県立延岡高等学校

宮崎県立延岡高等学校

宮崎県立延岡高等学校（みやざきけんりつ のべおかこうとうがっこう）は、宮崎県延岡市古城町に位置する公立高等学校です。通称は「延高（のべたか）」と呼ばれています。この学校は1873年に設立された「延岡社學」を起源としており、1899年に旧制・延岡中学校として正式に開校しました。最近では、2014年に創立115周年を迎え、歴史ある教育機関として多くの生徒を育成してきました。

学校の概要

学校の学区は宮崎県全域に広がっており、全日制課程には普通科とメディカル・サイエンス科の2学科があります。メディカル・サイエンス科は理数系に特化したコースで、科学や医療に興味を持つ生徒に向けた教育が行われています。また、校訓は「剛健・自治・信愛」で、1926年に制定されたものです。この校訓は、生徒たちに健全な精神と自己管理能力、他者への愛情を育むことを目的としています。

校章と校歌

校章は桜の花弁や万年筆のペン先、さらには「高」の文字が組み合わさったデザインです。このデザインは学問の重要性を象徴しています。校歌は1958年に制定され、作詞は旧制・延岡中学校の卒業生である渡辺修三、作曲は近衛秀麿によるものです。校歌は3番まであり、各番に校名の「延岡」が織り込まれています。

沿革

延岡高等学校の沿革は多岐にわたります。1872年には学制が布告され、旧延岡藩の藩校「廣業館」が閉校。その後、1873年に私立の「延岡社學」が設立され、さらに1903年には亮天社が廃校となる過程がありました。1899年には宮崎県立延岡中学校が設置され、1948年の学制改革により新制高等学校に移行しました。

この高等学校では、普通課程や工業課程、商業課程を持ちながら、さらに定時制課程や通信教育部の設置も行われ、広く多様な教育が展開されてきました。1985年からは理数科が設置され、近年はメディカル・サイエンス科に改称されています。2019年には、文部科学省からスーパーサイエンスハイスクールに指定されることで、さらなる教育の質向上が図られています。

部活動と著名な出身者

延岡高等学校では、学業だけでなく部活動も活発に行われており、生徒たちはスポーツや文化活動に積極的に参加しています。また、著名な出身者には歴史学者の石川恒太郎、声優の石谷春貴、元副知事の稲用博美など、多彩な分野で活躍する卒業生が多数います。

交通アクセス

最寄りの交通機関はJR九州の日豊本線で、延岡駅や南延岡駅が利用可能です。また、宮崎交通の「延岡高校前」バス停も近く、通学に便利な環境が整っています。通学生の多くは自転車や保護者の送迎を利用し、周辺地域とのアクセスを確保しています。

このように、宮崎県立延岡高等学校は、長い歴史を持ち、充実した教育プログラムと活発な生徒生活を提供している学校です。

もう一度検索