宮脇町 (高松市)

宮脇町（みやわきちょう）

宮脇町は、香川県高松市の中心部に位置する町丁で、一丁目と二丁目から構成されています。高松市役所から南西に約1.5kmの場所に位置し、石清尾山塊の麓に広がる、自然と都市が調和したエリアです。

地理

町の北側は県道33号高松善通寺線、西側はJR高徳線、東側は県道172号川東高松線に区切られています。南側は石清尾山や稲荷山などの山々に面しており、豊かな自然環境が特徴です。町の中心には、高松の氏神である石清尾八幡宮が鎮座し、その周辺には住宅地が広がっています。香川大学にも隣接しているため、学生向けのアパートも多く見られます。

道路網は、八幡通りや市道浜ノ町宮脇線（北進大学通りへ接続）などが主要な通りとなっており、区画整理によって整備された整然とした街並みが特徴です。しかし、香川大学南部の一部には、自然発生的に形成された狭い生活道路も残っています。

統計

2010年の国勢調査によると、宮脇町の人口は4620人（男性2161人、女性2459人）、世帯数は2459世帯です。面積は126万2363平方メートルで、人口密度は1平方キロメートルあたり3659.8人となっています。学区は、全域が亀阜小学校と紫雲中学校に属しています。

都市計画法に基づく用途地域は、県道33号線沿いが近隣商業地域、市道浜ノ町宮脇線沿いの一部とJR高徳線沿線が第一種住居地域、市道浜ノ町宮脇線沿いの一部と県道172号線沿いが第二種中高層住居専用地域、その他が第一種中高層住居専用地域に指定されています。石清尾山山地とその麓の石清尾八幡宮や墓地は、用途白地地域（特定用途制限地域）となっています。

町の南部は石清尾山塊の山地となっており、西部には摺鉢谷と呼ばれる峡谷があります。摺鉢谷川は、この峡谷から発し、高松市の中心市街地西部を流れています。明治時代まで、現在の二丁目の一部には姥ヶ池と呼ばれる池がありましたが、徐々に埋め立てられ、戦後には完全に宅地化されました。石清尾山塊の山麓一帯は、市営の摺鉢谷墓地、紫雲墓地、姥ヶ池墓地として利用されています。

歴史

宮脇町は、1914年（大正3年）5月1日に高松市に合併した香川郡宮脇村の大字宮脇の区域を以って新設されました。町名は、石清尾八幡宮の脇の地域であることに由来します。

1930年（昭和5年）には、東部の一部が九番丁及び十番丁として分立しました。1934年（昭和9年）から1941年（昭和16年）にかけては、宮脇町土地区画整理事業が施工され、一部が区画整理されました。

1944年（昭和19年）には、栗林公園の動物園から脱走したヒョウが、宮脇町の稲荷神社の近くで射殺されるという事件がありました。また、1945年（昭和20年）7月4日未明には、高松空襲によって町内の東部を中心に甚大な被害を受けました。

戦後、高松市中心部の大部分で戦災復興土地区画整理事業が施行され、宮脇町もその対象となりました。この区画整理によって、八幡通りや市道浜ノ町宮脇線、県道172号線などの幹線道路が新設・拡幅されました。この区画整理事業は、1970年（昭和45年）5月19日に完工しました。

1958年（昭和33年）には、一部が八番町へ編入され、一部に一丁目と二丁目が設置されました。1964年（昭和39年）と1966年（昭和41年）にも同様の措置がとられ、ほぼ全域に丁目表示が施されました。また1966年（昭和41年）には、一部が亀阜町、西宝町へ編入され、逆に中野町の一部が宮脇町に編入されました。その後も、1968年（昭和43年）に一部が番町へ、1970年（昭和45年）に宮脇町及び一丁目の各一部が番町五丁目へ、1971年（昭和46年）に一部が昭和町、紫雲町及び幸町へ編入されました。

主要施設

石清尾八幡宮
香川大学
市営摺鉢谷墓地
紫雲墓地
姥ヶ池墓地

河川

摺鉢谷川

もう一度検索