富士川大橋

富士川大橋の紹介

富士川大橋（ふじかわおおはし）は、山梨県南巨摩郡富士川町と西八代郡市川三郷町の間に位置し、富士川を跨ぐ重要な橋です。この橋は全長606メートル、幅10.5メートルで、片道1車線の道路が設けられています。上流側には歩道も設けられ、歩行者の安全に配慮されています。

橋の重要性

富士川に架かる道路橋としては、国道1号新富士川橋や東名高速道路の富士川橋に次いで長く、地域の交通において非常に重要な役割を果たしています。特に農産物運搬のためのルートとしての役割も大きく、1日の交通量は約14,000台にも達します。また、こちらの橋は農道としての性格を持っているため、管理主体は農林水産省となっています。

歴史的背景

この地域では、古くは「青柳の渡し」と呼ばれる渡し船が利用されていましたが、増水時に流されることも多く、自動車や大きな荷物を運ぶことは困難でした。明治と昭和の時代には、甲府方面にアクセスできる鉄道が開通しましたが、静岡方面には連絡手段がなく苦労した時代もありました。

1950年代には近隣の鰍沢町に富士橋が開通し、以降も市川大門駅へのアクセスが便利になるなどの進展がありましたが、まだ増穂町からの直通ルートは十分ではありませんでした。1980年代に入ると、自動車の利用が増えつつあった中で、新しい橋を架ける計画が立ち上がりました。

橋の建設と開通

1987年、富士川西部地区の農道整備事業が始まり、1991年には架橋工事が開始されました。そして、1997年にとうとう完成し、開通しました。この橋の開通によって、増穂町から市川大門町へのアクセスが大幅に改善され、特に地元の高校生や住民にとっては通学や通勤が途端に便利になりました。

富士川親水公園

富士川大橋の南側には富士川親水公園が整備されており、ここは訪れる人々にリラックスした時間を提供しています。この公園では、富士川の水に触れることができ、ターゲット・バードゴルフやグラウンド・ゴルフが楽しめる広場も用意されています。さらに、最長1000メートルのウォーキングコースも整備され、自然を楽しみながらの散策を楽しむことができます。中州へのアクセスには富士川見晴らし橋という橋梁もあり、家族連れや観光客にとっても親しまれています。

開園時間は朝8時半から午後5時までで、河川の増水時には立ち入らないよう注意が呼びかけられています。親水公園の近くには道の駅富士川もあり、地域の特産品を購入することもできます。

これは地域のコミュニティにとって重要なインフラであり、交通や農業といった様々な面での魅力を秘めた場所です。

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