富士箱根伊豆国立公園

富士箱根伊豆国立公園

富士箱根伊豆国立公園は、神奈川県、静岡県、東京都、及び山梨県にまたがる国立公園であり、その面積は約121,695ヘクタールにも及びます。この公園は利用者数が年間1億人以上という非常に人気のある観光地で、多くの人々がその自然の美しさを求めて訪れます。

歴史的な経緯

この国立公園は1936年2月1日に「富士箱根国立公園」として初めて指定され、当時は十和田国立公園や吉野熊野国立公園、大山国立公園と共に認定されました。その後、1955年には伊豆半島が編入され、現在の名称である「富士箱根伊豆国立公園」に変更されました。さらに、1964年には「伊豆七島国定公園」が編入され、より広範な地域が保護されています。最近では、2017年に富士箱根伊豆国立公園の80周年を祝うイベントとして「富士山がある風景100選」が選定されました。

自然環境と見どころ

公園は「富士山」、「箱根」、「伊豆半島」、「伊豆諸島」の4つのエリアで構成されており、それぞれが独自の美しい自然景観を提供しています。これらの地域は火山活動によって形成された山や湖、そして島々の地形を特徴としています。

富士山地域

富士山地域は、その標高と美しい姿で知られており、火山活動により作られた独特の地形が魅力です。富士五湖（本栖湖、精進湖、西湖、河口湖、山中湖）や田貫湖、青木ヶ原、白糸ノ滝など、多くの観光スポットがあります。また、小田貫湿原は特別保護地区に指定されているため、その自然環境は大切に保護されています。

箱根地域

箱根地域は、箱根山による火山活動の影響を受けた美しい風景が特徴です。芦ノ湖やさまざまな温泉が点在し、観光客にとって癒しの場となっています。箱根のカルデラや中央火口丘は、地形の変化を楽しむことができる場所でもあります。

伊豆半島

伊豆半島は、美しい海岸線や火山によって形成された山々が魅力です。多賀火山や天城山、大室山などの山々があり、訪れる人々はその絶景を楽しむことができます。また、城ヶ崎海岸や河津七滝は自然の美しさを堪能できるスポットとして知られています。

伊豆諸島

伊豆諸島の北部には、大島、利島、新島、式根島、神津島、三宅島、御蔵島などの美しい島々があります。これらの島々はそれぞれ独自の景観を持っており、火山による地形と海の風景が見どころです。

特別な自然環境

特に目を引くのは、静岡県賀茂郡南伊豆町の奥石廊にあるユウスゲの群生地です。ここは伊豆半島で唯一のユウスゲの群生地であり、「奥石廊ユウスゲ公園」として整備されています。この地域は貴重な生態系を有しており、自然探訪の場として人気があります。

まとめ

富士箱根伊豆国立公園は、自然の美しさを存分に楽しめる場所であり、火山活動による多様な地形や豊かな生態系が訪れる人々を魅了し続けています。毎年多くの観光客がこの地域を訪れ、その魅力に触れることで心を癒されています。

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