富士見ヤングミステリー大賞

富士見ヤングミステリー大賞は、2000年から2008年にかけて富士見書房が主催した、ミステリーおよびホラー分野の長編ライトノベルを対象とした文学賞です。受賞作品は、富士見ミステリー文庫から出版されていました。

特徴

「ミステリー」の名を冠していますが、ライトノベルの賞であるため、本格的な謎解き要素だけでなく、魅力的なキャラクターや、読者を引き込むホラー要素が重要視される傾向にありました。

2007年12月31日をもって第8回の募集を締め切り、その歴史に幕を閉じました。また、富士見ミステリー文庫自体も、2009年3月をもって刊行を終了しています。

概要

募集要項には、「21世紀のホームズはきみが創る！」というキャッチコピーが掲げられていました。募集されたのは、「読んでいてドキドキするような、冒険心に満ちた魅力的なキャラクターが活躍するミステリー小説およびホラー小説」でした。原稿の分量は、400字詰め原稿用紙換算で250枚以上400枚以内と定められていました。大賞受賞者には、正賞としてトロフィー、副賞として100万円、そして出版時の規定の印税が贈られました。

選考委員

選考委員は、以下の著名な作家や編集者によって構成されていました。

有栖川有栖
井上雅彦
竹河聖
富士見ミステリー文庫編集部
月刊ドラゴンマガジン編集部

入賞作品

各年の締め切り年が記載されています（発表は翌年）。シリーズ化された作品については、サブタイトルが省略されている場合があります。

その他

受賞者以外にも、最終候補に残ったことで富士見ミステリー文庫からデビューを果たした作家も存在します。例えば、葉山透（『ルーク&レイリア』、第1回）、中村九郎・皇城一夢・吉田茄矢（第4回）、上月雨音（『SHI-NO -シノ-』、第5回）などが挙げられます。

関連情報

ファンタジア大賞
ネクスト ファンタジア大賞 - 2008年に創設された、本賞の実質的な後継賞にあたります。
Style-F

富士見ヤングミステリー大賞は、ライトノベル界に新たな才能を輩出し、読者に多様な作品を提供するという重要な役割を果たしました。その歴史は短いながらも、多くの作家や作品に影響を与え、ライトノベルの発展に貢献したと言えるでしょう。

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