富士見町田島

富士見町田島

富士見町田島（ふじみまちたじま）は、群馬県前橋市の一部をなす地域です。前橋市に編入される以前は、勢多郡富士見村の「大字田島」という区分でした。市への合併後、地名は前橋市富士見町田島と改称されています。2013年時点での面積は約1.2平方キロメートルです。この地域の郵便番号は371-0114となっています。

地理

この地域は、群馬県の中央部にそびえる赤城山の南西側の山麓に位置しています。地形的にはゆるやかな裾野が広がっています。地域の西端を流れる細ヶ沢川が、北から南へと流れています。

歴史

田島という地名は、江戸時代には既に存在していたと考えられています。寛永12年（1635年）以降は前橋藩の領地となりました。

古くから地域の行政的な要衝であり、特に1889年の市町村制施行に伴い、それまで原之郷にあった村役場が当地へ移転しました。以降、旧富士見村の役場は一貫して田島に置かれ、村の中心としての役割を果たしました。現在もその名残として、前橋市役所の富士見支所が当地に設置されています。

近代に入り、地域の所属や名称は以下のように変遷しました。

1889年：市町村制の施行により、田島村は周辺の13村と合併して南勢多郡富士見村が誕生しました。これにより、群馬県南勢多郡富士見村大字田島となります。同年に富士見村役場が原之郷の仮事務所から当地へ移転。
1896年：郡の再編（東群馬郡と南勢多郡の統合）により、勢多郡に所属が変更され、勢多郡富士見村大字田島となりました。
2009年：平成の大合併の一環として、富士見村が前橋市に編入されました。これに伴い、群馬県前橋市富士見町田島という現在の地名となりました。
2017年5月12日：当地域全域を含む前橋・赤城地域が、スローシティを推進する国際連盟であるチッタスローに加盟しました。

世帯数と人口

2017年（平成29年）8月31日現在において、この地域の世帯数および人口に関するデータが集計されています（具体的な数値の詳細は出典から参照可能）。

小・中学校区

前橋市立の小・中学校へ通学する場合の学区は、別途定められています（詳細な学区割り当ては出典から参照可能）。

交通

鉄道

地域内に鉄道駅は存在しません。

バス

公共交通機関としてはバスが利用可能です。関越交通により、デマンドバス形式の「るんるんバス」が運行されています。また、日本中央バスの富士見温泉線には、石井経由と山口経由の系統があり、町内の富士見公民館にバス停留所が設置されています。

道路

地域内には、主要な県道が通過しています。具体的には、群馬県道34号渋川大胡線と、群馬県道151号津久田停車場前橋線が通っています。

施設

町内には以下の公共施設や主要な建物があります。

前橋市立富士見中学校
富士見公民館
赤城神社
前橋市役所富士見支所
前橋市立図書館富士見分館

避難所

災害発生時等に備え、避難所が指定されています。自主避難所が1ヶ所、指定緊急避難場所（一次避難所）が1ヶ所、指定避難所（二次避難所）が2ヶ所設けられています。なお、二次避難所の一部は、近隣の町からも避難対象となる場合があります。

自主避難所: 前橋市役所富士見支所
指定緊急避難場所 (一次避難所): 富士見公民館
指定避難所 (二次避難所): 前橋市立富士見中学校、前橋市富士見公民館

参考文献

* 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 10 群馬県』角川書店、1988年7月8日。ISBN 4-04-001100-7。

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