富山地方鉄道立山線

立山線（たてやません）

立山線は、富山県中新川郡立山町の寺田駅から立山駅までを結ぶ、富山地方鉄道の重要な鉄道路線です。この路線は全長において24.2kmを誇り、軌間は1067mmです。全線単線で複線区間はなく、電化された区間は直流1500Vです。また、自動閉塞式が採用され、最高速度は70km/hとなっています。

歴史

立山線の前身は、1921年に開業した立山鉄道にさかのぼります。特に、寺田駅から岩峅寺駅までの区間はその後立山線へと発展しました。初めて開業された五百石駅から立山駅までの間は、軌間762mmの軽便鉄道として運行されていました。

1931年には、富山電気鉄道が立山鉄道を合併し、路線の改軌が行われました。特に1936年の改軌と電化によって、現在の立山線が完成しました。歴史の中で多くの駅名が変更されたり、新駅が開業されたりしてきました。

鉄道路線の運行形態

立山線では、主に普通列車と快速急行が運行されています。これらの列車は全て電鉄富山駅から発着し、寺田駅まで直通します。特急「立山」は、立山黒部アルペンルートの開設期間中の4月から11月に運行される特別な列車です。2023年度以降は、全線で約60分おきに運行され、また岩峅寺駅までの区間列車も多数用意されています。

車窓の魅力

この路線の最大の魅力は、車窓から楽しむことができる自然の美しさです。寺田駅から岩峅寺駅までは郊外や田園風景が広がっており、特に季節ごとの美しい風景が訪れる人々を魅了します。岩峅寺駅を越えると、山岳鉄道の様相に変わり、立山駅へと向かいます。この区間では、森に囲まれた急坂を上がって行き、常願寺川の渓流が見えるポイントでは徐行運転も行われ、景色を楽しむことができます。

駅一覧

立山線の沿線には、多くの駅が設けられています。寺田駅、岩峅寺駅、五百石駅など、各駅ではその地域ならではの情緒を味わうことができ、観光名所へのアクセスも良好です。

廃駅

立山線には、かつて存在した廃駅も多く、上横江駅、芦峅寺駅、粟巣野駅などがその一例です。これらの駅は時代とともに役割を果たしつつ、立山線の歴史を物語っています。

結び

立山線は、美しい自然を楽しめるだけでなく、歴史と文化も感じられる鉄道路線です。訪1れる度に新たな発見があり、鉄道好きだけでなく観光客にも人気があります。立山町の魅力が詰まったこの路線をぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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