五百石駅

五百石駅の概要

五百石駅（ごひゃくこくえき）は、富山県中新川郡立山町前沢に位置する富山地方鉄道立山線の駅で、その駅番号はT46です。「ごひゃっこく」とも読みますが、一般的には五百石駅と呼ばれています。この駅は立山町の中心部にあり、立山線の主要駅の一つです。特急や快速急行など多くの列車が停車するため、利用者が頻繁に訪れます。また、1983年までは特急「北アルプス」も当駅に停車していました。

歴史

五百石駅は1913年6月25日に開業しました。この駅は立山軽便鉄道の終着駅として設立され、富山県内で中越鉄道や北陸本線に次ぐ2番目の鉄道路線となりました。立山軽便鉄道は当初、762 mmの軌間を持つ軽便鉄道でしたが、1917年に立山鉄道へと改名されました。1921年には当駅から旧立山駅へと延伸され、その後1931年には富山電気鉄道に合併されました。合併後、駅は移転し、1932年には近隣の上市口駅までの線路が廃止されました。

1936年には当駅から旧立山駅までが1067 mmの標準軌へと改軌され、電化も実施されました。1943年には陸上交通事業調整法に基づき富山地方鉄道の駅となり、1959年には一時立山町駅に改称されていますが、1970年に再び五百石駅に戻りました。その後、駅舎の改築が行われ、2012年には「立山町元気交流ステーション（みらいぶ）」として新しい駅舎が完成しました。

駅構造と利用状況

五百石駅は相対式ホームを持つ地上駅で、2面2線から構成されています。このため、列車同士の行き違いが可能となっており、立山線上では特別な位置づけにあります。駅は立山町の中心に位置し、乗降客も多く業務委託駅としても機能しています。2020年のデータによると、駅員が配置されており、ICカード専用の改札機も導入されています。

駅舎と周辺環境

現在の駅舎は、立山町立立山図書館や交流施設と統合されており、地域の交流拠点の役割を果たしています。かつての木造駅舎は1913年に建設され、長い歴史を持っていました。周辺には大型駐車場やバスの発着所が整備されており、便利なアクセスが確保されています。

また、駅の附近には立山町役場や複数の銀行、商店などが存在し、賑やかな市街地が広がっています。北陸自動車道も近くにあり、交通の要所として重要な位置を占めています。

駅近くには立山製紙の工場もあり、この地域の経済にも寄与しています。五百石駅は立山町の交通と交流の中心であり、地域の発展に貢献していることが伺えます。

隣接駅

• - 寺田駅 (T08)：上り方向の隣駅
• - 岩峅寺駅 (T51)：下り方向の隣駅
• - 田添駅 (T45)：当駅のひとつ前の駅
• - 榎町駅 (T47)：次の駅

五百石駅は立山線の重要な駅であり、歴史的背景と共に地域とのつながりを深めています。今後も地域の交通と交流の拠点として、多くの人々に利用されることでしょう。

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