富山大学前停留場

富山大学前停留場について

富山大学前停留場（とやまだいがくまえていりゅうじょう）は、日本の富山県富山市五福にある富山地方鉄道の停留場で、呉羽線の終点です。この停留場は、駅番号C22として知られ、多くの利用者に親しまれています。

停留所の概要

富山大学前停留場は、富山県道44号富山高岡線に沿った併用軌道の上に設置されています。2012年3月24日に開通した2代目富山大橋に伴い、停留所までの軌道が複線化されたものの、停留場直前にはポイントが存在し、ホームは従来通り単線の構造となっています。この日、停留場の改良工事も完成し、広いホームと上屋の設置が行われました。工事中は、仮設ホームが設けられていたため、利用者への配慮がなされました。

また、富山大学前停留場は富山大学の正門から約300メートル離れた位置にあるため、大学関係者からはアクセスの不便さが指摘されています。このため、富山大学では停留場の延伸を求める声が上がっており、大学前停留場から西側に県営富山野球場や県営陸上競技場を経由してじゆう五福スポーツ広場まで約1キロメートルの延伸が提案されています。延伸計画について、運行を担う富山地鉄も費用負担の条件があるものの、前向きな姿勢を示しています。

歴史

富山大学前停留場は、1954年3月20日に初めて営業を再開しました。その際、新富山駅前から五福間での一部が営業再開され、以前の五福停留場が（旧）大学前停留場と改名され、県立富山工業学校前停留場も移設されて工業高校前停留場となりました。その後、1969年に大学前停留場と改称され、2012年にはホームの改良が行われ、上屋の設置も行なわれました。

2014年には歩道橋が閉鎖され、代わりに横断歩道の新設工事が始まるなど、利便性向上のための施策が講じられました。2020年3月21日には現在の名称である富山大学前停留場に正式に改称されました。

停留場の構造

停留場は単式ホーム1面1線とされ、地上駅の形式を取っています。上屋が設置されており、かつては歩道とホームを横断歩道橋が結んでいましたが、これが撤去されて押しボタン付きの横断歩道に代わりました。この設計は、多くの乗客にとってのアクセスの改善に寄与しています。

利用状況

ここ数年の1日あたりの平均乗降人員は、定期的に変動しているものの、富山大学に通う学生や教職員、地域住民に利用され続けています。停留場周辺には様々な施設が集まり、地域の交通の要所としての役割を果たしています。

近隣の停留場

富山大学前停留場の隣には、トヨタモビリティ富山 Gスクエア五福前（五福末広町）停留場（C21）があります。かつては（旧）大学前停留場も近隣に存在していましたが、1969年に廃止されました。本停留場は、周囲の交通インフラとも密接に関連しています。

以上、富山大学前停留場は地域の交通と教育機関を繋ぐ重要な役割を果たしており、今後の発展にも期待が寄せられています。

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