富山県民の歌

富山県民の歌について

「富山県民の歌」とは、1958年（昭和33年）に富山県によって制定された県民歌です。この歌は作詞を辻本俊夫、作曲を牧野良二が手掛けており、その背景には富山国体の開催が大きく影響しています。これまで数多くの都道府県には県民の歌があり、その多くが「国体県民歌」という位置付けを持っていますが、この「富山県民の歌」もその典型例と言えます。

歴史的背景

戦前、富山県では「立山の歌」と呼ばれる楽曲が実質的な県民歌として広く歌われていました。「立山の歌」は昭和天皇が詠まれた歌に楽曲を付けたもので、山形県の「最上川」と同様のスタイルを持ちます。しかしながら、富山県庁が正式に「立山の歌」を県民歌として認定した記録は存在しません。

終戦後の1958年には、富山県では第13回富山国体を迎え、その開催に合わせて県民歌の公募を実施することが決定されました。歌詞の募集が行われ、数多くの応募の中から入選作が選ばれ、その後、作曲の公募も行われました。作曲部門でも入選作品が決まった後、同年の4月1日にこの歌は富山県章と共に正式に制定されました。また、当時、日本コロムビアがこの楽曲をソノシートとして制作しています。

歌詞の内容

「富山県民の歌」の歌詞には、富山の豊かな自然が美しく描かれています。たとえば、立山連峰や富山平野、有磯海（富山湾）などの風景が称えられており、これらの要素が県民の協調や希望を表現しています。このように、歌詞は富山の風景を通して、県民の絆や未来への希望を歌い上げています。

現在の利用

現在、「富山県民の歌」は富山県内で開催されるスポーツイベントや大会においてしばしば演奏されています。特に富山県スポーツフェスタや富山県駅伝競走大会などの場面で、その歌が流れるたびに県民の結束と地域への愛が再確認されます。

そして「富山県民の歌」を通して、県民一人ひとりが共に共鳴し、希望を持ちながら富山の未来を築いていく姿勢が強調されることになります。これからもこの歌が、富山の人々に愛され続けることでしょう。

関連項目

富山県賛歌：またの名を「きみと歌おう想いをこめて」「あなたが愛する町だから」「ふるさと富山」という3曲が存在します。
ふるさとの空：富山県を象徴する歌の一つです。

リンク

公式プロフィールや詳細については、富山県知事政策局広報課のページをご覧ください。

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