富山県立小杉高等学校

富山県立小杉高等学校は、富山県射水市三ケに所在する公立の高等学校です。1919年に射水郡立農業公民学校として設立され、農業と結びついた勤労を尊ぶ公民の養成を目的として開校しました。当初は乙種学校として開校しましたが、その後、富山県に移管され、富山県立小杉農業公民学校、富山県立小杉農学校と改称を経て、学制改革により現在の富山県立小杉高等学校となりました。

設置学科は総合学科で、2年次から生徒はそれぞれの興味や進路に応じて以下の3つの系列に分かれて学習します。

探究系列: 大学進学を見据え、より専門的な知識や探究力を深めるための系列です。
美術・スポーツ系列: 美術やスポーツに関する専門的な知識や技術を習得し、それぞれの分野での進路を目指すための系列です。
* 生活・ビジネス系列: 生活に関する知識やビジネスに関する基礎を学び、実社会で活躍できる人材を育成するための系列です。


沿革を詳細に見ると、1919年に射水郡立農業公民学校として設立認可され、同年2月24日に開校しました。同年9月17日には開校式が挙行され、この日を創校記念日としています。1922年に富山県に移管され、富山県立小杉農業公民学校に改称し、その後、1938年に富山県立小杉農学校となりました。1947年には昭和天皇の行幸があり、学校にとって大きな出来事となりました。1948年には学制改革により富山県立小杉高等学校と改称し、普通科が設置され男女共学の総合制高校となりました。その後、体育館や格技場、特別教室棟、第2体育館、トレーニングハウス、第1体育館などが整備され、教育環境が充実してきました。1995年には普通科と農業科学科の募集を停止し、総合学科を新設しました。2008年には第2柔道場が完成し、柔道部の活動を支えています。

部活動も活発で、運動部には野球部、陸上部、バスケットボール部（男子・女子）、バレーボール部（男子・女子）、ソフトテニス部（男子・女子）、ハンドボール部（女子）、卓球部、柔道部、剣道部があります。特に柔道部は県内でも屈指の強豪として知られています。文化部には吹奏楽部、演劇部、美術部、文芸・新聞部、放送部、茶道部、煎茶部があります。また、家庭科同好会、イラスト同好会、ESS同好会、書道同好会などの同好会活動も行われています。校歌は作詞を土岐善麿、作曲を平井保喜が担当しています。

アクセスについては、あいの風とやま鉄道線小杉駅（北口）から徒歩約10分、富山地方鉄道バス10系統で富山駅や高岡駅から「小杉高校前」下車すぐ、射水市コミュニティバス小杉地区循環線「小杉高校前」停留所が利用できます。また、北陸自動車道小杉ICからも車で約10分の距離にあります。

著名な出身者としては、歌手の水越結花さん、柔道家の高波善行さん、田知本愛さん、田知本遥さん、海老泰博さん、出口達也さん、浅野大輔さん、宝塚歌劇団の夢花らんさん、Seattle Standard Caféのボーカル中新賢人さん、エフエム石川アナウンサーの木村雅幸さんなどがいます。これらの卒業生は各界で活躍しており、小杉高校の教育の質の高さを物語っています。

富山県立小杉高等学校は、地域に根ざした教育活動を展開し、生徒一人ひとりの個性や能力を伸ばすことを目指しています。長い歴史の中で培われた伝統と、新しい教育への挑戦を両立させ、地域社会の発展に貢献する人材育成に取り組んでいます。

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