富山県道175号新庄大山線

富山県道175号新庄大山線（とやまけんどう175ごう しんじょうおおやません）は、富山県富山市内を通過する一般県道の一つです。この路線は、富山市の市街地北部から南東部にかけてを東西方向に結び、地域住民の日常生活や産業活動を支える重要な交通路としての役割を担っています。

路線概要

本路線の正式な名称は富山県道175号新庄大山線で、富山市内に全てが含まれます。起点は富山県富山市新庄町の字庚申に位置し、広域幹線道路である国道41号と接続する新庄交差点から始まります。そこから南東方向へと路線は延び、終点は富山県富山市善名にあります。終点では富山県道179号三室荒屋富山線に接続する善名交差点に至り、路線の終端となります。この路線の実延長は7,303メートルです。

沿革

富山県道175号新庄大山線の歴史を遡ると、その前身となる路線が存在しました。1923年（大正12年）4月1日には、県道上滝新庄線として指定されており、当時の区間は上新川郡上滝町上滝（現在の富山市上滝）から同郡新庄町新庄（現在の富山市新庄）まで、全長11,291メートルを結んでいました。現在の富山県道175号新庄大山線として、主要地方道等以外の県道として正式に認定されたのは、比較的近年の1995年（平成7年）4月1日のことです。

地理

通過する自治体

富山県道175号新庄大山線は、全区間が富山県富山市内を通過します。市の北部から南東部にかけて、多様な地域を横断する路線です。

主な接続道路

路線の経路では、他の重要な道路と複数接続しており、地域の交通ネットワークの一部を形成しています。

国道41号: 路線の起点である新庄交差点で接続します。富山市の中心部と南方面を結ぶ幹線道路であり、ここから本路線へアクセスすることで、周辺地域への移動が可能になります。
富山県道6号富山立山公園線、富山県道56号富山環状線: 開（北）交差点でこれらの県道と交差します。特に富山県道56号富山環状線とは、開（北）交差点から富山市東流杉の区間で重複しており、この区間は地域の主要な交通動線の一つとなっています。
富山県道3号富山立山魚津線: 富山市古寺付近、富山県道56号との重複区間内で接続しています。立山方面や魚津方面へのアクセスに利用される県道です。
富山県道178号流杉双代線、富山県道365号流杉町袋線: 富山市流杉大場割乙付近で、これらの地域内を連絡する県道が本路線から分岐します。
富山県道68号富山外郭環状線: 富山市大場付近で接続します。富山市の郊外地域を環状に結ぶ道路の一部を構成しており、地域内の東西方向の移動を円滑にする役割を担っています。
富山県道174号上滝山室線: 富山市西番付近で接続します。
富山県道179号三室荒屋富山線: 路線の終点である富山市善名の善名交差点で接続します。

沿線・周辺の施設や環境

本路線の沿線および周辺地域には、様々な施設や自然環境が見られます。

交通関連: 富山地方鉄道本線の東新庄駅が路線の比較的近くに位置しており、公共交通機関を利用する際の利便性を提供しています。また、北陸自動車道の流杉スマートインターチェンジも比較的容易にアクセス可能な位置にあり、高速道路網への接続点としての機能も持ち合わせています。
公共・教育: 国土交通省北陸信越運輸局富山運輸支局や、地域を支える教育機関である富山市立新庄中学校、富山市立新庄小学校などが周辺にあります。
産業: 不二越グループの主要な事業所（ナチ精工、ナチツールジェネシス、ナチ立山ベアリング）や、北陸電力の常願寺川第三発電所など、地域の重要な産業施設が沿線またはその近くに立地しています。
商業: 日々の買い物に便利な大阪屋ショップの新庄店、藤木店や、アルビス経堂店といった商業施設も沿線や周辺に点在しており、地域住民の生活を支えています。
自然: 路線の近くには常願寺川が流れており、周辺に自然景観をもたらしています。常願寺川は豊かな水量を持つ河川です。

路線名の由来

路線名に含まれる「大山」という言葉は、本路線の終点がある地域にかつて存在した自治体名に由来しています。終点付近は、以前は富山県上新川郡大山町という自治体の一部でした。大山町は2005年に富山市に編入合併されましたが、その歴史的な名称が県道名として引き継がれています。

富山県道175号新庄大山線は、富山市内の北部から南東部にかけてを連絡し、地域の生活、産業、交通を多角的に支える、地域にとって欠かせない道路の一つです。

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