富山県道182号原千垣停車場線

富山県道182号原千垣停車場線（とやまけんどう182ごうはらちがきていしゃじょうせん）は、富山県富山市と同県中新川郡立山町を結ぶ一般県道として位置づけられています。この路線は、地域住民の日常的な交通手段として、また富山地方鉄道立山線の千垣駅へのアクセスルートとして重要な役割を果たしています。

概要

本路線は、富山県富山市の南東部に位置する原を起点とし、常願寺川沿いを北上しつつ、中新川郡立山町千垣にある富山地方鉄道立山線千垣駅の駅前広場を終点としています。総延長は重複区間を除くとわずか612メートルと比較的に短い部類に入りますが、その短い区間に地域の主要な交通結節点や生活関連施設が点在しています。

この県道は、常願寺川の右岸に沿うように敷設されており、沿線には豊かな自然環境が広がっています。また、後述するように複数の重要な県道と接続・重複しており、周辺地域の道路ネットワークにおいて結節点としての機能も果たしています。

路線データ

起点: 富山県富山市原
具体的には、富山県道43号富山上滝立山線および富山県道67号宇奈月大沢野線が交差する地点に本路線の起点が置かれています。
終点: 千垣停車場（富山県中新川郡立山町千垣）
富山地方鉄道立山線の千垣駅駅前広場が路線の終点となります。
延長: 612メートル（重複区間を除く）
路線全体の長さとしては短いですが、起点から富山市小見にかけて富山県道43号と、終点手前から富山県道6号と重複する区間があります。
主要橋梁: 芳見橋
路線上にある主要な橋梁の一つです。

沿革

現在の富山県道182号原千垣停車場線は、1960年（昭和35年）4月23日に富山県によって一般県道として認定されました。これにより、地域の交通網の一部として正式に位置づけられ、整備が進められてきました。

通過する自治体

本路線が通過する自治体は以下の通りです。

富山県
富山市
中新川郡立山町

起点が富山市にあり、終点が立山町にあるため、両市町にまたがる路線となっています。

接続する道路

富山県道182号線は、その短い区間内に複数の主要な県道との接続点を持っています。

富山県道67号宇奈月大沢野線: 路線の起点である富山市原で接続しています。
富山県道43号富山上滝立山線: 起点である富山市原から、富山市小見にかけての区間で重複しています。
富山県道6号富山立山公園線: 芳見橋交差点付近から、終点である千垣駅前までの区間で重複しています。この重複区間を経て千垣駅に到達します。

これらの接続や重複により、周辺地域からのアクセスが確保されています。

周辺

路線の沿線やその周辺地域には、住民生活や観光に関連する様々な施設や交通機関が存在します。

富山地方鉄道立山線: 本路線の終点である千垣駅を含め、近傍には本宮駅や有峰口駅があります。これらの駅は地域の公共交通の要であり、県道182号線は千垣駅への重要なアクセスルートとなっています。
有峰林道小見線: 周辺には、有峰林道へのアクセスルートの一つである小見線があります。自然景勝地である有峰湖方面への接続も可能です。
富山市立小見小学校: 沿線には教育施設として小学校があり、地域住民の生活道路としての側面を強調しています。
小見郵便局: 郵便局も近くに位置しており、生活利便施設へのアクセスを支えています。
立山山麓スキー場: 冬季のレジャー拠点であるスキー場も比較的近い位置にあり、観光客のアクセスにも関わる可能性があります。
亀谷温泉: 周辺には温泉施設もあり、観光・保養の拠点への連絡路としての役割も考えられます。
* 常願寺川: 路線のすぐ脇を流れる常願寺川は、この地域の自然環境を特徴づけており、雄大な立山連峰を背景にした景観を楽しむことができます。

まとめ

富山県道182号原千垣停車場線は、短いながらも富山市と立山町を結び、特に千垣駅へのアクセスを担う重要な一般県道です。複数の主要県道との接続・重複により周辺の交通ネットワークを補完し、沿線の住民生活や観光資源へのアクセスを支える役割を果たしています。1960年に認定されて以来、地域の交通インフラとして機能し続けています。

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