富山県道183号大沢野大山線
富山県道183号大沢野大山線は、
富山県富山市を通過する主要な一般県道です。その名称は、かつてこの地域に存在した
上新川郡大沢野町および大山町に由来しています。県道の認定は比較的新しく、
1995年(平成7年)
4月1日に指定されました。
路線概要
この県道は、
富山市西塩野にある
富山県道69号富山笹津線との交差点から始まります。ここを起点として、
富山市の南部地域を東へ向かって進み、
富山市田畠七十苅割で
富山県道43号富山上滝立山線に接続し終点となります。総延長は8,948
メートルに及び、
富山市の西南部から東南部にかけての広い範囲を結んでいます。
地理と接続道路
富山県道183号は、全区間が
富山県富山市内を走っています。沿線では、複数の主要
道路と接続または重複しています。起点の
富山市西塩野では
富山県道69号富山笹津線と交差。上二杉交差点から上大久保六区西交差点の間では、地域の大動脈である
国道41号(越中東街道)と経路を共有しています。上大久保六区東交差点で
富山県道318号笹津安養寺線と接続し、
富山市二松地の区間では
富山県道65号富山大沢野線および
富山県道188号東猪谷富山線と共に走ります。
富山市東福沢では
富山県道187号荒屋敷月岡町線と交差するほか、同地から
富山市上布目にかけては
富山県道67号宇奈月大沢野線が並走します。また、
富山市上布目から中大浦交差点までは
富山県道35号立山山田線と重複しており、多くの
道路と連携しながら地域の交通ネットワークを形成しています。終点の
富山市田畠七十苅割では、
富山県道43号富山上滝立山線に合流します。
沿線施設と地域環境
本県道の沿線には、地域住民の生活を支える様々な施設や教育機関、商業施設が点在しています。公共交通としては、
富山地方鉄道上滝線の
大庄駅が近くに位置しており、鉄道へのアクセスを提供しています。治安維持を担う
富山県警察富山南警察署や、
富山国際大学、
富山県立中央農業高等学校、
片山学園中学校・高等学校といった教育機関も沿線またはその周辺にあります。また、
富山市立大沢野中学校、
富山市立大久保小学校、
富山市立福沢小学校、
富山市立大庄小学校など、多くの小中学校が点在し、通学路としても利用されています。
生活関連施設としては、大沢野
郵便局や福沢
郵便局といった郵便サービス、
クスリのアオキ大沢野店、バロー大沢野店、ドラッグフジムラグリーンバレー店、
大阪屋ショップキョーエイキャロット1店などの商業施設が集まるグリーンバレー大沢野やキャロット1といった
ショッピングセンター、
コメリハードアンドグリーン大沢野店などの店舗があり、買い物に便利な環境が整っています。さらに、
富山市大沢野総合運動公園とその野球場、富山カントリークラブや大山カメリアカントリークラブなどのスポーツ・レクリエーション施設も沿線近くにあり、地域住民の憩いの場となっています。
名称の由来
路線の名称である「大沢野」と「大山」は、いずれも
富山市に合併する前の旧自治体、
富山県上新川郡大沢野町および同郡大山町の名前を引き継いでいます。これは、本県道がこれらの地域を通過し、かつての町を結ぶ役割を担っていることを示しています。
富山県道183号大沢野大山線は、多様な
道路と接続し、教育、商業、公共、レクリエーションなど多岐にわたる施設が沿線に集中する、
富山市南部の生活と交通を支える重要な路線です。