富川淳子

富川淳子 - 日本の編集者と学者

富川淳子（とみかわ あつこ、1953年生まれ）は、日本を代表する編集者であり、現在は跡見学園女子大学の教授として活躍しています。ファッションや雑誌文化に興味を持ち、多くの著名な雑誌に関わってきた彼女の経歴は、多岐にわたります。

経歴

彼女の学生時代は体育的な活動に充実しており、中学・高校ではバレーボールに打ち込み、大学時代にはスキーに情熱を注ぎました。上智大学法学部を卒業後は、さらなる学びを求め、法政大学大学院経営学研究科で修士課程を修了しました。このような背景が後の編集者としてのキャリアに深く影響を与えています。

1990年、富川はマガジンハウスに入社し、そこで『BRUTUS』の副編集長としてキャリアを始めました。その後、『Hanako』や『an・an』の編集長を担当し、彼女の編集手腕が光る場面が多くありました。

2003年にはぴあに移籍し、『Invitation』と『Colorful』の編集長を務めました。さらに、2006年にはエスクァイア マガジン ジャパンに転職し、『エスクァイア日本版』や『Dear』の編集長として活躍。彼女は2008年6月から同社顧問となり、2009年には同社を退社しました。

富川は2009年4月から共立女子大学文芸学部の非常勤講師として教えることを始め、2010年4月には跡見学園女子大学文学部現代文化表現学科の教授に就任しました。教育者としても優れた業績を残し、特にファッションや雑誌文化についての研究を行っています。さらには、2018年にはニューヨーク州立ファッション工科大学に客員研究員として滞在し、国際的な視野を広げました。

最近の活動

2024年、富川は自身の研究資料として保管していた貴重な雑誌を、東急プラザ原宿に新たにオープンした雑誌の図書館に寄付しました。これは、彼女が日本の雑誌文化の普及と発展に寄与したいという思いの表れであり、後世にその価値を伝えようとする姿勢を示しています。

著書

富川淳子は著作も手がけており、2015年には『ファッション誌をひもとく』（北樹出版）を出版しました。この本は、ファッション雑誌の裏側やその影響力について考察した内容で、2017年には改訂版が発行されています。また、共著として『入江雄三エンタメ・ビジネス一代記 その基本は東洋思想が教えてくれた』（ぴあ、2014年）も手掛けています。

まとめ

富川淳子は、日本の編集者としての豊富な経験と、教育者としての理念を両立させ、ファッションや雑誌文化に関する深い知識を持ち続けています。彼女の貢献は、今後も日本の文化界において重要な影響を与え続けることでしょう。

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