富西線

富西線について

富西線は、中国鉄路ハルビン局が管轄する鉄道路線で、黒竜江省の富裕駅から漠河市の古蓮駅までを結ぶ全長860kmの路線です。この路線は、富裕と嫩江を結ぶ富嫩線と、嫩江から古蓮に至る嫩林線で構成されています。沿線は内モンゴル自治区を経由し、中国最北の地である漠河市へと続いています。

路線概要

路線名: 富西線（ふせいせん）
英語名: Fuxi Railway
中国語名: 富西铁路
所属: 中国鉄路ハルビン局
起点: 富裕駅（黒竜江省チチハル市富裕県）
終点: 古蓮駅（黒竜江省大興安嶺地区漠河市）
全長: 860km
主要接続路線: 嫩黒線（嫩江駅）、伊加線（加格達奇駅）

歴史

富西線の歴史は、1930年代にまで遡ります。もともと、この路線は複数の区間に分かれて建設され、その後統合されました。

富嫩線

1930年: 建設開始。
1936年: 開業。

嫩林線

建設年に関する詳細な記録は少ないですが、富嫩線開業後に延伸されたと考えられます。

年表

1930年
4月: 斉克鉄路が寧年（現：富裕） - 拉哈間で起工。
11月: 寧年 - 拉哈間が竣工し、営業を開始。
1933年
2月9日: 満洲国政府が斉克鉄路を収用。南満洲鉄道に経営を委託。拉訥線（拉哈 - 訥河）の建設も委託。
3月1日: 委託経営が開始。寧年 - 拉哈間が訥河線となる。
12月1日: 拉哈 - 訥河間が開通し、訥河線となる。
12月: 訥墨線（訥河 - 墨爾根）の建設が委託される。
1937年
4月1日: 訥河 - 墨爾根間で寧墨線として仮営業開始。
7月1日: 訥河 - 墨爾根間で本営業開始。寧年 - 墨爾根間が寧墨線となる。
1940年
12月15日: 墨爾根 - 霍龍門間で本営業開始。寧年 - 霍龍門間が寧霍線となる。
1941年
5月1日: 墨爾根駅が嫩江駅に改称。

特徴

富西線は、中国東北部の広大な平原から大興安嶺山脈へと続く、変化に富んだ景観の中を走ります。
この路線は、沿線地域の経済発展と人々の生活に重要な役割を果たしています。
中国最北の地である漠河市へのアクセスを提供しており、観光客にも人気があります。

脚注

この文章は、提供された情報に基づいて作成されました。
詳細な歴史や沿線の情報は、参考文献を参照してください。

参考文献

貴島克己 編『満洲各鉄道一覧』南満洲鉄道、1933年5月3日。NDLJP:1872519。
* 満鉄会 編『満鉄四十年史』吉川弘文館、2007年11月20日。ISBN 978-4-642-03781-5。

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