寺前駅

寺前駅の概要

寺前駅（てらまええき）は、兵庫県神崎郡神河町鍛冶字八重向に所在し、西日本旅客鉄道（JR西日本）の播但線として知られています。この駅は神河町の主要駅であり、多くの利用者に支持されています。ICOCAカードが利用可能で、特に姫路駅からのアクセスが便利です。2021年の春には、駅以北の生野駅、竹田駅、和田山駅においてもICOCAのサービスが開始され、さらなる利便性が向上しました。

歴史の歩み

寺前駅は1894年7月26日に開業し、当初は播但鉄道の北の終着駅でした。旅客や貨物の取扱を開始し、その後、1895年には長谷駅まで延伸されました。1903年には山陽鉄道に営業が譲渡され、1906年には国有化されて国鉄の駅となります。

1909年には播但線に属する駅として位置付けられましたが、その後、1982年まで車扱貨物の取扱が行われていました。1987年の国鉄分割民営化により、JR西日本の駅に生まれ変わりました。その後、1996年には急行「但馬」が廃止され、特急「はまかぜ」が乗り入れるなど、サービスの変化が見られました。また、同年には恐怖の脅迫電話事件も発生し、駅の運行が一時中断されるといった出来事もありました。

2010年には駅舎が改築され、観光交流センターも開設され、地域の顔としての役割がさらに強まりました。2016年からはICカード「ICOCA」の利用が可能となり、ますます利用客にとって便利な存在となっています。

駅の構造と設備

寺前駅は、地上駅であり、単式ホームと島式ホームからなる2面3線の構造を持っており、折返しや待避のための設備も整っています。現在の駅舎は3番のりば側にあり、他ののりばとは跨線橋で接続しています。駅は電化・非電化の境界点に位置しており、列車運行の面でも重要な拠点です。駅にはみどりの窓口が設置されており、観光情報を提供するための観光案内所も併設されています。

ノリバと停車する列車

寺前駅には、全ての特急「はまかぜ」が停車し、普通列車も数本が発着しています。普通列車は特に島式の1・2番のりばに停車します。また、1番のりばは気動車停車のために高さが低く設定されていますが、姫路方面からの便でも停車することが多くなっています。姫路駅との間は電化区間であり、電車が運行されていますが、和田山方面は非電化区間のため、気動車が利用されています。

周辺の交通と利用状況

寺前駅周辺は神河町のコミュニティバスなどの公共交通が整備されており、その便を利用することで地域内の移動もスムーズです。また、駅近くには「寺前駅」バス停も設置されています。

近年、寺前駅の1日平均乗車人員は安定し、地域の人々に愛されている駅の一つとして重要な役割を果たしています。これからも多くの利用者にとって、利便性の高い交通の要所であり続けるでしょう。

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