寺岡光博

寺岡光博（てらおか みつひろ）氏は、1966年10月20日生まれの日本の財務官僚です。東京大学経済学部を卒業後、1991年に大蔵省（現財務省）に入省しました。初期には国際金融局調査課に配属され、その後、滝川税務署長、外務省在シンガポール日本国大使館一等書記官などを歴任しました。

2001年以降は、主計局でその手腕を発揮します。主計企画官補佐、主計官補佐（公共事業担当）などを経て、2011年には内閣官房に出向し、東日本大震災からの復興組織の創設準備に携わりました。ここでは、参事官として財政支援や予算制度を担当しました。その後、2015年には菅義偉内閣官房長官の秘書官に就任し、2018年には主計局総務課の主計官に就任するなど、重要なポストを歴任しています。

2020年からは、内閣官房や内閣府に出向し、一億総活躍、働き方改革、全世代型社会保障といった重要政策を担当しました。2021年には菅義偉内閣総理大臣の政務担当秘書官として、内政の司令塔としての役割を担いました。その後、岸田内閣の発足に伴い、一時的に大臣官房付となりますが、すぐに大臣官房企画調整総括官として復帰しました。

2022年には主計局次長（次席）、主計局次長（筆頭）を歴任し、国土交通、鉄道、防衛分野を担当しました。2024年7月5日には大臣官房総括審議官に就任し、現在に至ります。

職歴詳細

1991年4月：大蔵省入省（国際金融局調査課）
1996年7月：国際金融局金融業務課法規係長
1997年7月：滝川税務署長
1998年6月：外務省在シンガポール日本国大使館一等書記官
2001年7月：財務省主計局主計企画官補佐（調整係）
2002年：主計局主計官補佐（公共事業第四係）
2003年：主計局司計課長補佐（政策評価、予算執行第一、第二係） 兼 主計局法規課長補佐
2004年7月：主計局主計官補佐（公共事業第三係）
2005年：主計局主計官補佐（公共事業総括、第一、第二係）
2007年：外務省在カナダ日本国大使館一等書記官
2008年：外務省在カナダ日本国大使館参事官
2010年7月：大臣官房文書課企画調整室長 兼 大臣官房文書課業務企画室長
2011年5月：大臣官房付 兼 内閣官房内閣参事官（内閣官房副長官補付） 兼 内閣官房被災地復興に関する法案等準備室参事官
2011年6月：大臣官房付 兼 内閣官房内閣参事官（内閣官房副長官補付） 兼 内閣官房東日本大震災復興対策室参事官
2011年8月：大臣官房付 兼 内閣官房内閣参事官（内閣官房副長官補付） 兼 内閣官房復興庁設置準備室参事官
2012年2月：復興庁統括官付参事官
2013年9月：大臣官房企画官 兼 主計局厚生労働総括係、厚生労働第一、第二、第三、第四、第五、第六、第七係 兼 大臣官房文書課
2014年7月：主計局調査課長
2015年6月：菅義偉内閣官房長官事務担当秘書官
2018年7月：主計局主計官 兼 主計局総務課（企画担当）
2020年7月：内閣官房内閣審議官（内閣官房副長官補付） 兼 内閣官房一億総活躍推進室次長 兼 内閣官房働き方改革実現推進室次長 兼 内閣官房人生100年時代構想推進室次長 兼 内閣官房プレミア付商品券施策推進室次長 兼 内閣官房就職氷河期世代支援推進室次長 兼 内閣官房全世代型社会保障検討室次長 兼 内閣府政策統括官（経済財政運営担当）付 兼 内閣府プレミア付商品券事業担当室次長 兼 就職氷河期世代支援の推進に関する関係府省会議構成員
2021年1月：菅義偉内閣総理大臣政務担当秘書官
2021年10月：大臣官房付
2021年10月：大臣官房企画調整総括官
2022年6月：主計局次長（次席）
2022年7月：主計局次長（筆頭）（国土交通、鉄道、防衛担当）
* 2024年7月：大臣官房総括審議官

寺岡氏は、財務省の要職を歴任するだけでなく、内閣官房でも重要な役割を果たしてきた、日本の中枢を担う官僚の一人と言えるでしょう。

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