対馬駐屯地

対馬駐屯地の概要

対馬駐屯地は、長崎県対馬市厳原町に位置する陸上自衛隊の駐屯地です。この地は、かつて対馬府中藩主、宗義真の館があった場所で、明治時代には旧陸軍が駐屯していました。1962年には、別府駐屯地の第41普通科連隊第4中隊が「対馬派遣隊」として移駐し、1980年には勢力が増強され「対馬警備隊」が新編され、同時に駐屯地が開設されました。

対馬は、朝鮮半島と九州の間に位置する国際海峡にあり、地政学的にチョークポイントと見なされる国防の要衝です。近隣には、海上自衛隊対馬防備隊や航空自衛隊の部隊も所在しており、有事の際には、本土からの増援部隊が到着することを想定した配置となっています。駐屯地司令は、対馬警備隊長が兼務しています。また、最寄りの演習場は、上見坂演習場です。

対馬駐屯地の沿革

対馬駐屯地の歴史は、1962年8月25日に福岡駐屯地対馬分屯地として設置されたことに始まります。当時、第41普通科連隊第4中隊が「対馬派遣隊」として移駐しました。その後、1980年3月25日に駐屯地に昇格し、対馬警備隊が新編されました。また、第436会計隊もこの時に新編されました。駐屯地の施設整備も進められ、1996年には営内隊員の生活隊舎が新設され、2004年には車両整備工場と訓練グラウンドが新設されました。2024年3月21日には、第301電子戦中隊の一部が配備されました。

駐屯部隊

対馬駐屯地には、以下の部隊が駐屯しています。

西部方面隊隷下部隊
第4師団
対馬警備隊
西部方面システム通信群
第102基地システム通信大隊
第304基地通信中隊
西部方面会計隊
第436会計隊
陸上総隊隷下部隊
電子作戦隊
第301電子戦中隊の一部
防衛大臣直轄部隊
警務隊
西部方面警務隊
第134地区警務隊

これらの部隊は、対馬の防衛や周辺地域の警戒監視を担っています。

最寄りの幹線交通

対馬駐屯地の最寄りの幹線交通は以下の通りです。

一般道：国道382号、長崎県道44号桟原小茂田線、長崎県道24号厳原豆酘美津島線、長崎県道39号上対馬豊玉線
港湾：厳原港（重要港湾）
飛行場：対馬空港（第三種空港）

これらの交通網は、駐屯地への人員や物資の輸送を支えています。

対馬駐屯地は、日本の防衛において重要な役割を担っており、その歴史と地理的な重要性から、自衛隊の活動において欠かせない存在です。1400文字程度

もう一度検索