電子作戦隊

電子作戦隊について

電子作戦隊は、陸上自衛隊のシステム通信科に所属する電子戦部隊です。2022年3月17日に陸上総隊の隷下部隊として発足し、朝霞駐屯地に本部を置いています。この部隊は、平時には電磁波情報の収集・分析（ELINT）を行い、有事の際には敵の電波利用を妨害するなどの電子戦作戦を実施します。

部隊の概要

電子作戦隊は、ネットワーク電子戦システム（NEWS）を運用し、その中核となるのは、電子作戦隊本部、本部付隊、第101電子戦隊、第301電子戦中隊、第302電子戦中隊です。2023年度末までに、北海道から南西諸島にかけて合計10か所に配置される計画です。

発足と展開

2022年3月17日に朝霞駐屯地で電子作戦隊本部と本部付隊、第101電子戦隊が新編されました。同時に、2021年3月に西部方面システム通信群隷下に新編された第301電子戦中隊が編合されました。

その後、奄美駐屯地、那覇駐屯地、留萌駐屯地、相浦駐屯地、知念分屯地などに部隊の一部が配置され、2024年3月には、第1電子隊を改編した第302電子戦中隊が編合されました。

このような分散配置は、外国の軍事電波をより詳細に把握し、効果的な電子戦を行うために重要です。

歴史

2022年3月17日：陸上総隊隷下に電子作戦隊が新編。第101電子戦隊と第301電子戦中隊が編合。
2023年3月16日：第101電子戦隊の一部が高田駐屯地と米子駐屯地に、第301電子戦中隊の一部が川内駐屯地に配置。
2024年3月21日：部隊改編が行われ、第101電子戦隊と第301電子戦中隊の一部が与那国駐屯地に、第301電子戦中隊の一部が対馬駐屯地に配置。また、北部方面隊の第1電子隊が廃止され、第302電子戦中隊として電子作戦隊に編合。
2024年度末：宮古島駐屯地に部隊が配置される予定。

部隊編成

電子作戦隊は、以下の部隊で構成されています。

電子作戦隊本部
電子作戦隊本部付隊
第101電子戦隊
第101電子戦隊本部
一部（留萌駐屯地）
一部（知念分屯地）
一部（高田駐屯地）
一部（与那国駐屯地）
第5電子戦小隊（米子駐屯地）
第6電子戦小隊（相浦駐屯地）
第301電子戦中隊（健軍駐屯地）
第301電子戦中隊本部
一部（奄美駐屯地）
第2電子戦小隊（那覇駐屯地）
一部（川内駐屯地）
一部（与那国駐屯地）
一部（対馬駐屯地）
第302電子戦中隊（東千歳駐屯地）

主要装備

ネットワーク電子戦システム

関連事項

電子作戦隊は、電子戦を専門とする部隊であり、情報収集、電子攻撃、電子防護、通信妨害など、多岐にわたる活動を行います。関連する用語としては、シギント（SIGINT）、電子攻撃、電子防護、通信妨害／ジャミング、電子戦支援などがあります。

外部リンク

朝霞駐屯地
* 陸上総隊 公式サイト

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