小佐野景浩

小佐野景浩：プロレスライター・評論家の軌跡

小佐野景浩（1961年9月5日生まれ）は、プロレスライター、評論家として知られています。彼は、かつて存在したプロレス雑誌『週刊ゴング』の元編集長であり、日本スポーツ出版社の編集企画室長、執行役員を歴任しました。また、実弟は鉄道ライターで東洋経済新報社記者の小佐野景寿（ペンネーム：小佐野カゲトシ）です。

生い立ちとゴング入社

小学生の頃からプロレスに深い関心を持ち、高校時代には新日本プロレスの私設ファンクラブ「炎のファイター」を設立。中央大学入学と同時に、日本スポーツ出版社の『月刊ゴング』編集アルバイトスタッフとしてプロレスの世界に足を踏み入れました。1983年には大学を中退し、日本スポーツ出版社の正社員となります。1984年4月には全日本プロレス担当記者に任命され、本格的にプロレス記者としてのキャリアをスタートさせました。

週刊ゴングでの活躍

『週刊ゴング』創刊後は、全日本プロレスを始めとする数多くのプロレス団体の取材を担当。特に天龍源一郎の番記者として知られ、天龍に関する数々の記事を執筆しました。1994年からは編集長を務め、1999年に編集企画室長に就任。2002年11月には執行役員に昇進しましたが、2004年9月に退社しました。

ゴング時代の裏話

ゴング時代には、数々のスクープや裏話が存在します。全日本プロレスのスタン・ハンセン引き抜きをスクープした際、新日本プロレスの関係者から抗議を受けたエピソードは有名です。また、天龍源一郎の全日本プロレス退団情報をいち早くキャッチし、記事にしたものの、結果的に関係者に迷惑をかけてしまったという苦い経験もしています。

1995年、週刊プロレスが東京ドームで「夢の架け橋」を開催した際、ゴングはWARを後援するような形となり、週刊プロレスとの対立姿勢を強めました。しかし、翌年週刊プロレスの編集長が交代し、部数を落としたことで、結果的にゴングがプロレス雑誌の売り上げトップになったことについては、小佐野自身も複雑な思いを抱いていたようです。

フリーランスとしての活動

退社後はフリーのプロレスライターとして活動し、数々の連載や書籍を執筆しています。

主な連載

サンデー小佐ポン（週プロモバイル）
平成プロレス名勝負裏リングサイド（アサヒ芸能）
プロレス黄金時代 昭和の名勝負裏実況（アサヒ芸能）
90年代プロレス戦国時代 ウラ実況！（アサヒ芸能）
小佐野景浩のプロレス歴史発見（Dropkickチャンネル）

主な著書

SWSの幻想と実像
昭和プロレス維新
天竜同盟十五年闘争
プロレス秘史1972-1999
永遠の最強王者 ジャンボ鶴田
* 至高の三冠王者 三沢光晴

小佐野景浩は、プロレス界の裏も表も知り尽くしたライターとして、その独自の視点からプロレスの魅力を伝え続けています。

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